法人別リリース Thu, 30 Nov 2017 13:47:18 +0900 hourly 1 通年性・季節性アレルギー性鼻炎患者の意識・実態調査結果を発表 /release/201711218187 Tue, 21 Nov 2017 15:00:00 +0900 シオノギ製薬 ダニアレルギーの啓発を行っている株式会社サンゲツ、塩野義製薬株式会社、ダイキン工業株式会社、帝人株式会社の4社**は、通年性アレルギー性鼻炎患者の疾患に対する認識、行動の実態、現在の治療への評価や今後... 株式会社サンゲツ
塩野義製薬株式会社
ダイキン工業株式会社
帝人フロンティア株式会社
-通年性アレルギー性鼻炎患者について判明した実態-
・49.1%は重症度「中等症」以上(スクリーニング調査)
以下、本調査結果
・56.8%が「持って生まれた体質だ」と回答
・62.4%が「治療を受けていない」と回答
・一方で、「できれば完全に治したい」が66.5%
・舌下免疫療法の実施意向は、医師から説明を受けた患者で48.8%、説明を受けていない患者では23.7%、
・防ダニ寝具カバーの利用意向は「認知者」で60.3%、「非認知者」では36.2%、
・空気清浄機の利用意向は、「認知者」で68.6%、「非認知者」で50.9%
  ⇒対処法の認知者と非認知者の利用意向に差がある可能性
ダニアレルギーの啓発を行っている株式会社サンゲツ、塩野義製薬株式会社、ダイキン工業株式会社、帝人株式会社の4社**は、通年性アレルギー性鼻炎患者の疾患に対する認識、行動の実態、現在の治療への評価や今後の治療・対策の方針について明らかにすることを目的に、インターネットによるアンケート調査を行いましたので結果をお知らせいたします。
本調査は、千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教授 岡本美孝先生に調査票の監修を頂きました。
調査は、35,000人についてスクリーニング調査を行い、2017年3月に通年性アレルギー性鼻炎患者800名、その比較対照として季節性アレルギー性鼻炎患者800名の 計1,600名について本調査を行いました。アンケート調査結果は、論文として2017年10月に学術誌で発表されました*。

通年性アレルギー性鼻炎患者について判明した主な調査結果は下記の通りです。詳細は「調査結果資料」をご覧ください。

1. 「鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2016年版(改訂第8版)」(以下、ガイドライン)に基づく通年性・季節性アレルギー性鼻炎患者の重症度(スクリーニング調査から)
⇒10代では中等症以上が6割を超えている(図1)
・通年性・季節性患者別では、通年性患者で「中等症」以上が49.1%、季節性患者で46.1%
・年代別にみると、10代の「中等症」以上の割合は通年性患者で63.0%、季節性患者で61.6%と、いずれも6割を超えた

2. アレルギー性鼻炎に対する認識
⇒通年性患者は、「症状が重いと感じていない」が51.8%、「慣れてしまって普段は気にしていない」が54.3%だが、「できれば完全に治したい」は66.5%(図2)
・「症状が重いと感じていない」:通年性患者は51.8%、季節性患者では32.0%で、通年性患者は19.8ポイント高い
・「仕事や勉強、日常生活などへの影響が大きいと感じていない」:通年性患者は50.0%、季節性患者は28.3%で、通年性患者は21.7ポイント高い
・「慣れてしまって普段は気にしていない」:通年性患者で54.3%、季節性患者では31.1%で、通年性患者は23.2ポイント高い
・「できれば完全に治したい」:通年性患者で66.5%、季節性患者では74.9%

3. アレルギー性鼻炎に対する捉え方
⇒通年性患者で、鼻炎の症状を「持って生まれた体質」と考えている患者は56.8%、「治療法によっては長期寛解をめざせる病気だ」と考えている患者は25.9%と3割以下(図3)
・「持って生まれた体質だ」:通年性患者では56.8%、季節性患者では42.7%で、通年性患者が14.1ポイント高い
・「治療法によっては長期寛解をめざせる病気だ」:通年性患者は25.9%、季節性患者では29.2%といずれも3割未満

4. アレルギー性鼻炎に対する知識や学習態度
⇒通年性患者で、「予防グッズはどこで手に入るかわからない」は28.9%、「予防は効果があるかわからないので、お金をかけてまではやらない」は39.1%(図4~6)
・「アレルギー性鼻炎について知っている」:通年性患者は42.8%、季節性患者は51.8%で通年性患者が9ポイント低い
・「アレルギー性鼻炎に関する学習経験」:「アレルギー性鼻炎について全体的に調べた」は、通年性患者は58.1%、季節性患者は65.2%で、通年性患者は7.1ポイント低い
・「予防グッズはどこで手に入るかわからない」は、通年性患者は28.9%、季節性患者は16.7%で、通年性患者が12.2ポイント高い
・「予防は効果があるかわからないので、お金をかけてまではやらない」は、通年性患者39.1%、季節性患者28.6%で、通年性患者が10.5ポイント高い

5. アレルギー性鼻炎に対する現在の病院治療や受診、および評価
⇒病院での治療を受けていない通年性患者は6割超(図7・8)
・アレルギー性鼻炎の治療を病院で行っていない:通年性患者62.4%と6割を超え、季節性患者38.3%より24.1ポイント高い
・「医師から舌下免疫療法について説明されたことがある」:通年性患者14.3%、季節性患者13.7%でともに20%以下
・「医師から家庭内での防ダニや防花粉の“寝具”について利用をすすめられたことがある」は、通年性14.3%、季節性12.7%、「“対策グッズ”の利用をすすめられたことがある」は通年性15.3%、季節性12.5%でいずれも20%以下

6. アレルギー性鼻炎に対する日常的な対処行動と今後の対処行動の意向
⇒通年性患者の対処行動として「空気清浄機の利用」は、「現在利用している」19.4%だが今後の「利用意向」は45.4%、「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーの利用」は、「現在利用している」4.5%だが今後の「利用意向」は36.8% (図9・10)
■現在の対処行動:通年性患者でもっとも多かったのは、「家の中をまめに掃除している」33.3%、次が「バランスのとれた食生活を心掛けている」29.0%、「十分な睡眠をとるようにしている」26.1%と続いた
・「家では空気清浄機を使っている」:通年性患者は19.4%、季節性患者は27.9% で、通年性患者が8.5ポイント低い
・「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーを利用している」:通年性患者が4.5%、季節性患者が3.5%といずれも5%以下
■今後の対処行動の意向:「十分な睡眠をとる」が最も高く(通年性66.6%、季節性72.6%)(図17)、次いで「バランスのとれた食生活を心掛ける」(61.4%、65.6%)、「家の中をまめに掃除する」(58.2%、54.7%)
・「家では空気清浄機を使う」:通年性患者45.4%、季節性患者50.8%といずれも5割程度
・「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーを利用する」:それぞれ36.8%、31.0%で、いずれも3割程度

7. 各対処法への評価
⇒「舌下免疫療法」について医師から説明を受けた通年性患者の実施意向は、受けたことのない人より25.1ポイント高かった。「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバー」認知者の利用意向は非認知者より24.1ポイント高く、「空気清浄機」では認知者の利用意向は非認知者より17.7ポイント高かった(図11~13)
・「舌下免疫療法」の医師からの説明:医師から説明を受けた通年性患者の実施意向は、48.8%で、受けたことのない人の23.7%より25.1ポイント高かった
・「防ダニ・防花粉のシーツや布団カバー」:認知者の通年性患者の利用意向率は60.3%、非認知者は36.2%で、認知者で24.1ポイント高かった
・「空気清浄機」:通年性患者で「室内環境(掃除や温度・湿度)の対策」の認知者の利用意向は68.6%、非認知者は50.9%で、認知者で17.7ポイント高かった

本調査論文の共同執筆者である、千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教授 岡本美孝先生は次のように述べられています。
「通年性アレルギー性鼻炎への対策のひとつとして、生活環境の改善は非常に重要です。しかし、今回の調査からは、空気清浄機の使用者は19.4%、防ダニ・防花粉のシーツや布団カバーの使用者は4.5%と、かなり少ないことが明らかとなりました。ベッドのマット、ふとん、枕にダニを通さないカバーをかけることもダニの除去の方法としてガイドラインで推奨されており1)、防ダニ寝具カバーを用いることは効果があります2-5)。
また、ガイドラインでは掃除とともに除湿機を用いて室内の湿度を上げないことも、ダニ対策として効果的であるとされています1)。そこで室温・湿度を空調機や空気清浄機、あるいは除湿機を用いてコントロールすることによりダニの増殖抑制、アレルゲン曝露の回避が期待できます6,7)。
アレルギー性鼻炎に対する病院での治療については、通年性患者の6割以上が治療を受けていないことが明らかになりました。舌下免疫療法を知っている、あるいは医師から提案された通年性患者では、約5割が実施意向を示しました。この結果から、舌下免疫療法に対する患者の認知が広がれば治療実施につながる可能性が期待されます。
アレルゲンとしてのダニが与えている影響が広く再認識され、適切な予防策や治療が行われることが望まれます。」

*出典:セラピューティック・リサーチ 2017年10月号「アレルギー性鼻炎をもつ患者の意識と行動に関するアンケート調査 -通年性アレルギー性鼻炎患者のQOL向上のために-」
本論文は、長年にわたってアレルギー対策の啓発と推進を行っている認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク(事務局:名古屋市)のウェブサイトに、ダニアレルギーに関する情報と共に関連文献として論文内容が掲載されていますのでご覧ください。(http://alle-net.com/allergy/allergy-dani/

**株式会社サンゲツ、塩野義製薬株式会社、ダイキン工業株式会社、帝人フロンティア株式会社は、ダニアレルギー対策を共通の企業テーマとした、「ダニアレルギー対策会」の活動を進めています。今後、ダニアレルギーに関する各企業の啓発活動を展開してまいります。

■「ダニアレルギー対策会」参加企業
株式会社サンゲツ
株式会社サンゲツ(本社:名古屋市)は「インテリアを通じて社会に貢献し、豊かな生活文化の創造に寄与すること」を企業の使命としています。インテリアは、色やデザインが注目されがちですが、それらに加えて、室内環境の改善が重要な要素と認識し、様々な技術を取り入れて室内環境の改善に貢献する商品を積極的に企画・開発し、提供しています。特にアレルギー性鼻炎の対策に不可欠とされる『アレルゲン曝露を避けるための室内環境改善に繋がる商品』については、壁紙・カーペットでアイテムを揃え、アレル物質の低減に貢献し、人々のQOL向上に尽力して参ります。(https://www.sangetsu.co.jp/

塩野義製薬株式会社
塩野義製薬株式会社(本社:大阪市)は、「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という経営理念のもと、中期経営計画 SGS2020 の中で「創薬型製薬企業として社会とともに成長し続ける」ことを目標に掲げており、「個人が生き生きとした社会創り」を当社が取り組むべき社会課題の一つとして認識しています。ダニアレルギー対策をテーマとした活動においては、ダニを原因とするアレルギー性鼻炎でお困りの患者さまの治療ならびにQOL向上に一層貢献できるよう努力してまいります。(http://www.shionogi.co.jp
(ご参考「ダニによるアレルギー性鼻炎に関する情報サイト」http://www.dani-allergy.jp/

ダイキン工業株式会社
ダイキン工業株式会社(本社:大阪市)は、空調メーカーとして、生活をより豊かにする空気・空間づくりを重要なテーマのひとつとして取り組んでいます。2004年、健康で快適な室内空気環境創造の一環として、ダニ、カビ、花粉などのアレル物質を分解する独自の『ストリーマ技術』を開発しました。『ストリーマ技術』のさらなる活用の可能性を追求し、空気・空間への新たな価値創造を通じて、心地よく健やかな暮らしを社会に提供することを目指します。
(ご参考「ストリーマ研究所」ホームページ: http://www.daikin-streamer.com/

帝人フロンティア株式会社
帝人グループで繊維・製品事業の中核会社である帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市)は、新たなコーポレートメッセージとして「暮らしは、せんいで進化する。」を掲げており、環境・安全・健康の領域において社会課題を能動的に把握し、事業を通じて持続可能な解決策を提供することを目指しています。ダニ抗原の曝露など、生活環境に関わる複合的な要因により発症・重症化するアレルギー疾病も重要な課題の1つとして認識しており、極細繊維を高密度に織り上げることで繊維の隙間を緻密にすることにより、ダニはもちろん、ダニのフンや死骸、ホコリなどのアレルギーを引き起こす物質を通さない「ミクロガード(R)プレミアム」などのダニ対策商品を販売し、人々のQOLの向上に貢献しています。(http://www2.teijin-frontier.com/

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1) 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会. 鼻アレルギー診療ガイドライン:通年性鼻炎と花粉症 2016年版(改訂第8版). ライフ・サイエンス; 2016.
2) 井上寿茂, 豊島協一郎, 吉田政弘. 寝具のダニの環境整備: 特殊シーツによる寝具のダニの封じ込め作戦. アレルギーの臨床 1989;9:42-3.
3) Nishioka K, Yasueda H, Saito H. Preventive effect of bedding encasement with microfine fibers on mite sensitization. J Allergy Clin Immunol 1998;101:28-32.
4) Tsurikisawa N, Saito A, Oshikata C, Nakazawa T, Yasueda H, Akiyama K. Encasing bedding in covers made of microfine fibers reduces exposure to house mite allergens and improves disease management in adult atopic asthmatics. Allergy Asthma Clin Immunol 2013;9:44.
5) 亀崎佐織, 住本真一, 末廣豊, 桂禎邦, 前田親男. 気管支喘息児における掃除介入によるダニ特異的IgE値の変化. 日小ア誌 2016;30:111-9.
6) 吉川翠. 家屋内生息性ダニ類の生態および防除に関する研究(8). 家屋害虫 1995;17:24-36.
7) Peden D, Reed CE. Environmental and occupational allergies. J Allergy Clin Immunol 2010;125(2 Suppl 2):S150-60.
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うつ傾向のある人の意識と行動に関する調査結果発表 /release/201705171805 Wed, 17 May 2017 17:01:00 +0900 シオノギ製薬 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、2016年2月に、うつ傾向のある人の意識と行動の実態を把握することを目的に、調査を実施しましたのでお知らせい... 塩野義製薬株式会社
うつ傾向のある人の意識と行動に関する調査結果発表
精神的・身体的な不調の相談意向があるものの、身近なかかりつけ医に実際に相談している人は約1割
塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、2016年2月に、うつ傾向のある人の意識と行動の実態を把握することを目的に、調査を実施しましたのでお知らせいたします。

うつ病の患者数は厚生労働省の統計で約73万人と推計されています※1 。さらに、うつ病・うつ状態でありながらも、医療機関で診断・治療を受けていない潜在的な患者さまが230万人存在するとも推定されており※2 、うつ症状を相談できていない方がまだ多く存在することが分かっています。しかしながら、うつ病・うつ状態を放置することで症状の悪化や、治療の長期化などが問題になるため、早期発見・早期治療が重要であると言われています。そのような背景から、塩野義製薬では、うつ傾向のある方々が身近なかかりつけ医に精神的な不調を含めどのように相談をされているのか、またその要因についてより深く現状を把握するために、調査を行いました。

調査結果からは、精神的・身体的不調の相談意向があるものの、身近なかかりつけ医に実際に相談した人は約1割であることが明らかとなりました。

調査監修医の藤田保健衛生大学医学部 精神神経科学講座 教授 内藤宏先生は、今回の結果を受けて次のように述べられています。「うつ病は、決してまれな病気ではなく、誰でもかかる可能性のある病気です。患者さんは精神的・身体的な不調を感じたら、まずは身近なかかりつけ医などにしっかりと伝えることが重要です。また、医療者の方においても、来院患者さんの中に、うつ傾向のある方々がいる可能性をご認識いただき、うつについて気にかけ、患者さんへの声かけを試みてほしいと思います。」
塩野義製薬は、「創薬型製薬企業として社会とともに成長し続ける」ことを経営目標として掲げた中期経営計画SGS2020の中で、「個人が生き生きとした社会創り」を当社が取り組むべき社会課題の一つと認識し、「生きにくさ」を抱える人々が、個人の持つ本来の能力を発揮していただくためのサポートを行っております。今回の調査結果を踏まえ、精神的・身体的な不調を感じている患者さまの健康とQOLの改善に貢献できるよう、今後も情報提供に努めてまいります。

※1 厚生労働省、平成26年患者調査
※2 川上憲人「神経・精神疾患 診療マニュアル」日本医師会雑誌第142巻・特別号(2)平成25年10月1日発行

【調査概要】
調査時期 :2016年2月
調査手法 :インターネット調査(全国)
調査対象 :
 [事前調査] 一般生活者の男女20歳~69歳  19975人 
 [本調査] 以下の対象者条件に合致する 2028人
    対象者条件・・・事前調査に回答した19975人のうち、二質問法*で「うつ傾向あり」
         かつ「うつ病の診断なし (及び最近専 門医に受診していない)」に該当
*二質問法:「最近1カ月間、気分が沈んだり,ゆううつな気持ちになることがよくあった」または「最近1カ月間、物事に対して興味がわかない,心から楽しめないことがよくあった」 のいずれか1項目該当で「うつ傾向あり」と判定
    (鈴木竜世ほか:精神医学2003;45:669-708)
調査主体 :塩野義製薬

【調査結果要約】

<事前調査結果より>
二質問法でうつ傾向がある人のうち、現在「うつ病/うつ状態」の診断・治療を受けている人は8.1%でした。また、うつ傾向がある人の43.6%は最近内科を受診しており、内科医との接点は少なくないことが示唆されました。うつ傾向のある人がかかえる不調として、「物事を悪い方向に考えてしまう」「いつもなら楽しいことが気がすすまなくやる気が出ない」といった精神的不調や、「疲労倦怠感」「肩の痛み」「睡眠障害」「頭痛・頭重感」といった身体的不調が多くみられました。

<本調査結果より>
うつ傾向がありながらも、うつ病の診断・治療を受けていない“うつ未診断者”のうち、身近なかかりつけの内科医がいると回答した人は約半数でした。
 そのような内科医がいても、「専門外のことでも相談できる」と回答した人は22.4%であり、精神的・身体的不調について相談意向があって、実際に相談した人は約1割であることが明らかになりました。

なお、調査結果の詳細につきましては、「内藤 宏、宮崎 仁ほか, Therapeutic Research, 2017,38(4), 413 」に掲載されています。
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NCD関連疾患患者の意識と行動に関する調査結果発表 /release/201605311146 Tue, 31 May 2016 15:30:04 +0900 シオノギ製薬  塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、2016年3月にNCD関連疾患患者さま3,031人を対象に「NCD関連疾患患者の意識と行動」に関する調査(... 塩野義製薬株式会社
「治療を続けることで、健康な人と変わらない生活を送ることができる」と
7割以上の患者さまが認識するも、
「自分なりの治療目標をもっている」のは3割未満
 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、2016年3月にNCD関連疾患患者さま3,031人を対象に「NCD関連疾患患者の意識と行動」に関する調査(T-CARE NCD Survey)を実施しましたのでお知らせいたします。

 NCD(non-communicable diseases)  とは、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒などの原因が共通しており、生活習慣の改善により予防可能な疾患をまとめた総称で、世界保健機関(WHO)において「非感染性疾患」と定義されています。NCD関連疾患をもつ患者さまの治療においては、完治が困難な疾患も多いことから継続治療が必要です。本調査でも「自分なりの治療目標をもっている」が3割未満であるなど治療継続に関わる患者さまの意識を含めた実態や困りごと、抱える課題が明らかとなりました。

 帝京大学臨床研究センター センター長 寺本民生 先生は、今回の調査結果を受けて次のように述べられています。「NCD関連疾患患者には、治療中断することなく継続的に治療を続けていただくこと、ライフスタイルの改善実践が必要になります。日々の診療において併存疾患を含めた疾患横断的な診療や個々の患者の目標共有が重要です。そのためには、疾患や治療に関するリテラシー形成だけではなく、医療従事者や家族、地域コミュニティの関わりなども含めたトータルケアに取り組むことで、患者の健康寿命延伸に少しでも貢献したいと考えております。」

 塩野義製薬は、糖尿病患者さまに対するさまざまな側面からのケアやサポートの重要性に注目した情報提供活動(T-CARE)を2012年より行ってまいりました。今後、この活動を一歩進め、「T-CARE NCD」としてNCD関連疾患患者さまへの包括的治療の実践支援となる情報を医療従事者に提供することにより、患者さまのトータルケアに貢献してまいります。

【T-CARE NCD Surveyの概要】
調査期間: 2016年3月
調査対象: 20~60代のNCD関連疾患を治療中の患者さま3,031人 【表1参照】
調査主体: 塩野義製薬
調査方法: インターネット調査(全国)

【T-CARE NCD Survey 結果要約】
●「治療を続けることで、健康な人と変わらない生活を送ることができる」と患者さまの7割以上が認識している一方で、「治療をきっちりやっている」は約5割
「治療を継続しなければならない」と回答した人は77.2%、「治療を続けることによって、健康な人とそれほど変わらない生活が送れる」と思う人も72.0%と、7割以上が治療を継続する意識はあるものの、「治療に必要なことはきっちりやっている」と回答した人は53.3%にとどまりました。

● 約6割の患者さまは「自分の健康は自分で管理したい」と回答するも、「自分なりの治療目標がある」は
3割未満
「自分の健康は自分で管理したい」と考える人は56.9%。しかし、「自分なりの治療目標がきちんとある」と回答した人は27.8%でした。

● 通院や服薬は実施するものの、生活習慣改善などの生活レベルの治療実践者は少数派
87.1%の人が「定期的に通院する」、71.6%が「定期的に薬を服用する」と回答しており、医師の指示をきちんと守っています。しかし、「適度な運動の実施」(28.9%)、「食事の制限・コントロール」(25.6%)、「アルコールの制限・禁酒」(15.2%)など、いわゆる「生活習慣の改善」となると、疾患によって改善すべき内容は多少異なるものの、大幅に実施率が下がりました。

● 医師による治療方針を理解し、医師を信頼・信用しているという患者さまが7割以上
内科や専門内科(個人病院や診療所、クリニック)で治療を受けている患者さまは59.3%でした。いずれの医療機関で診療を受けている患者さまも約8割は「医師を信頼・信用できる」、7割は「医師の説明内容を理解できている」と回答しています。

なお、調査の詳細データはhttp://www.shionogi.co.jp/static/tcare_survey1605.pdfにてご確認ください。

<参考資料>
1. 「治療を続けることで、健康な人と変わらない生活を送ることができる」と患者さまの7割以上が認識している一方で、「治療をきっちりやっている」は約5割
 「治療を継続しなければならない」と回答した人は77.2%、「治療を続けることによって、健康な人とそれほど変わらない生活が送れる」と思う人も72.0%と、7割以上が治療を継続する意識はあるものの、「治療に必要なことはきっちりやっている」と回答した人は53.3%にとどまりました。【グラフ1】

2. 「毎日の生活に張り合いを感じる」「将来に希望がある」という患者さまは3~4割
現在の生活満足度に関する質問で、「毎日の生活が楽しい」と回答した人は44.0%、「毎日の生活に張り合いを感じる」人は36.8%、「将来に希望がある」人は28.5%でした。【グラフ2】

3. 約6割の患者さまは「自分の健康は自分で管理したい」と回答するも、「自分なりの治療目標がある」は
3割未満
「自分の健康は自分で管理したい」と考える人は56.9%。しかし、「自分なりの治療目標がきちんとある」と回答した人は27.8%でした。【グラフ3】

4. 通院や服薬は実施するものの、生活習慣改善など生活レベルの治療実践者は少数派
87.1%の人が「定期的に通院する」、71.6%が「定期的に薬を服用する」と回答しており、医師の指示をきちんと守っています。しかし、「適度な運動の実施」(28.9%)、「食事の制限・コントロール」(25.6%)、「アルコールの制限・禁酒」(15.2%)など、いわゆる「生活習慣の改善」となると、疾患によって改善すべき内容は多少異なるものの、大幅に実施率が下がりました。【グラフ4】

5. 医師による治療方針を理解し、医師を信頼・信用しているという患者さまが7割以上
内科や専門内科(個人病院や診療所、クリニック)で治療を受けている患者さまは59.3%でした。いずれの医療機関で診療を受けている患者さまも約8割は「医師を信頼・信用できる」、7割は「医師の説明内容を理解できている」と回答しています。【表2】【グラフ5】

6. 支えてくれるパートナーが存在する患者さまは5割
医療従事者以外で相談相手として挙げたのは、「配偶者・パートナー」が51.8%と最も多く、次いで、「友人・知人」(25.5%)、「親」(23.0%)の順でした。【グラフ6】

7. 『一人暮らしの患者さま』は心配事が多く生活満足度が低い傾向に
配偶者・パートナー、あるいは同居人のいる人と比べて、一人暮らしの患者さまは病気についての不満や心配事が多く、生活満足度も低い傾向がみられました。【グラフ7】

8. “きっちり前向き治療意識”と“生活満足度”は「疾患コントロール意識」に影響
“きっちり前向き治療意識”と“生活満足度”の両方の意識を形成することで、患者さま自身が病状悪化や合併症を予防しようという“疾患コントロール意識”が高くなる傾向がみられました。【グラフ8】

9. 「疾患コントロール意識」を高める10の項目が存在
きっちり前向き治療意識を高めるためには、「病状理解」「治療効果の理解」「医師との関係」などの6つの項目が影響し、生活満足度を高めるためには「治療の見通し」「心配事解消」などの4つの項目が影響を与えることがみえてきました。この10の項目を形成することで、「自身の疾患コントロール意識」を構築できる可能性が示唆されました。【図1】
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知られざる難病「脂肪萎縮症」の総合情報ウェブサイトを開設 /release/201601297449 Fri, 29 Jan 2016 15:00:44 +0900 シオノギ製薬 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、本日、脂肪萎縮症に関する情報を総合的に入手できるウェブサイトを新たに開設いたしましたので、お知らせします。h... 塩野義製薬株式会社
知られざる難病「脂肪萎縮症」の総合情報ウェブサイトを開設~難病の理解促進と患者さまへの情報支援の充実を目指して~
塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、本日、脂肪萎縮症に関する情報を総合的に入手できるウェブサイトを新たに開設いたしましたので、お知らせします。http://www.shionogi.co.jp/shibouisyuku/

脂肪萎縮症は、全身あるいは部分的に脂肪組織が減少したり、大部分が消失する希少難病です。難治性の糖尿病や高トリグリセリド血症、脂肪肝などの合併症を呈することが多い疾患ですが、国内での罹患率は100万人に1人程度と極めて少なく社会での認知度が低いことから、患者さまやご家族の方が、適切な受診、診断および治療につながる十分な情報が得られない現状も見受けられます。

そこで塩野義製薬では、主に以下の3点を目的に、脂肪萎縮症について総合的に情報を入手できるウェブサイトを新たに開設いたしました。
○患者さまやご家族に対して、脂肪萎縮症に関する正しい情報、適切な診断や治療が受けられるための重要かつ最新情報を分かりやすく提供する。
○医療関係者に対して、疾患に関する新規知見や、診断・治療の進歩および社会情勢に関する詳細かつ専門的な最新情報を提供する。
○一般の方に対して、脂肪萎縮症という疾患に関する正しい情報を伝え、理解を深めていただく一助とする。

塩野義製薬は、脂肪萎縮症に関するウェブサイトを通じた情報提供を開始することにより、いっそう患者さまやご家族および医療関係者に対して疾患に関する正しい理解を促進し、医薬品企業としての使命を果たせるよう努力してまいります。


「脂肪萎縮症ウェブサイト」の特徴 http://www.shionogi.co.jp/shibouisyuku/

■ウェブサイトのトップページに「希望」という花言葉を持つガーベラを配し、患者さまが希望を持って治療に取り組める環境が整備されていってほしいという願いを込めました。特に黄色のガーベラには「親しみやすい」という花言葉もあり、ウェブサイトに親しみをもっていただきたいと考えています。
■「患者さん・ご家族・一般の方へ」のサイトでは、疾患やその症状および治療方法に関する最新の情報を分かりやすく解説しています。医療費助成制度など疾患周辺情報にもアクセスいただけます。
■「医療関係者の方へ」のサイトでは、疾患の概念や分類、診断フローチャートおよび治療に関する専門的な情報について掲載しています。今後、継続して最新の関連情報の拡充を図ってまいります。
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「STOP!がんのつらさ」キャンペーンをスタート /release/201511185712 Fri, 27 Nov 2015 13:00:21 +0900 シオノギ製薬  塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、がん患者さまやご家族を対象にした「STOP! がんのつらさ」キャンペーン、患者さま・ご家族・医療従事者のコ... 塩野義製薬 株式会社
がんと診断された時からの緩和ケアの実現を目指して
●「STOP!がんのつらさ」キャンペーンをスタート
~「がんのつらさを周囲に伝える大切さ」を知ってもらうサイトを公開!~
●がんのつらさをご家族や医療従事者と共有する「つたえるアプリ」を公開!
~患者さま・ご家族・医療従事者のコミュニケーションを活性化させるスマートフォン用アプリ~
 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、がん患者さまやご家族を対象にした「STOP! がんのつらさ」キャンペーン、患者さま・ご家族・医療従事者のコミュニケーションを活性化させるアプリ「つたえるアプリ」を本日より実施・公開いたしますので、お知らせいたします。

 日本人の2人に1人が、がんになる時代。がん治療は進歩しているものの、長期間にわたる治療を必要とする患者さまも少なくありません。ご家族や医療従事者が、患者さまのつらさを理解することが、治療へのモチベーションの向上やQOL(Quality of Life)維持・向上のためにますます必要です。「STOP!がんのつらさ」キャンペーンでは、より多くの患者さまやご家族に「がんのつらさを伝える大切さ」を知っていただくために、どんな時にでもがまんしてしまう「がまん侍」をキャラクターにしたサイトを公開いたします。サイト内では、「がんのつらさとは」「つらさを伝える」「がんの痛みをとる治療」などのコンテンツや、海外クリエイターによるコンテスト受賞作品をご覧いただけます。

 また、スマートフォン用アプリ「つたえるアプリ~つらさを和らげるために~」を、本日より公開いたします。当アプリは、患者さま・ご家族・医療従事者のコミュニケーションを活性化させるためのツールです。

 塩野義製薬は、「常に人々の健康を守るために必要なもっともよい薬を提供する」という経営理念のもと、がん患者さまの「痛みからの解放」を目指し活動してまいりました。今後も「がんと診断された時からの緩和ケアの実現」のため、がん患者さまやご家族・医療従事者へ向けた情報収集・提供活動を行ってまいります。

以 上

「STOP!  がんのつらさ」キャンペーンと「つたえるアプリ」の概要

①「STOP!  がんのつらさ」キャンペーン
より多くの患者さまやご家族に「がんのつらさを周囲に伝える大切さ」を知っていただくために、YouTubeなどで啓発活動を行ってまいります。

▼「STOP! がんのつらさ」キャンペーンサイト
http://www.shionogi.co.jp/tsurasa/cp/

② 「つたえるアプリ~つらさを和らげるために~」
当アプリは、がん治療中の身体とこころに起こるつらさについて、患者さまが正しい知識を学び、医療従事者に適切につたえることをサポートするためのコミュニケーションツールです。
監  修:森田達也先生(聖隷三方原病院 副院長・緩和支持治療科部長)
料  金:無料
制  作:株式会社ウェルビー
ダウンロード方法: アプリ専用ストアからダウンロード
【iOS】 https://itunes.apple.com/jp/app/id1044630906
【Android】 https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.tsutaeru.app

[お問合せ先]
塩野義製薬株式会社 広報部 
大阪 TEL:06-6209-7885 FAX:06-6229-9596
東京 TEL:03-3406-8164 FAX:03-3406-8099
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スマートフォン用アプリ『毎日の糖尿病治療のために わたしケア』の提供を開始 /release/201507151970 Wed, 15 Jul 2015 14:15:14 +0900 シオノギ製薬 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、2015年6月23日より、糖尿病患者さまの治療への取り組みをサポートするスマートフォン用アプリ 『毎日の糖尿病治療のために わたしケア』 の提供を開始しました。 塩野義製薬株式会社
糖尿病治療を“きっちり・前向きに”取り組めるようにサポート!
スマートフォン用アプリ『毎日の糖尿病治療のために わたしケア』の提供を開始
塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、2015年6月23日より、糖尿病患者さまの治療への取り組みをサポートするスマートフォン用アプリ 『毎日の糖尿病治療のために わたしケア』 の提供を開始しました。
野義製薬は、糖尿病という疾患だけでなく、糖尿病をもつ患者さまへの「トータルケア」の重要性に着目し、様々な情報提供活動に取り組んでまいりました。その活動の一環として、2013年10月に糖尿病患者さまの意識と行動調査 『T-CARE Survey』 を実施、さらに2015年1月には、糖尿病患者さまと医師の治療と行動に関する意識調査 『T-CARE Survey 2』 を実施しました。この2つの調査を通して、患者さまが糖尿病治療に“きっちり・前向きに”取り組むためには以下のような課題があることが明らかになりました。

<糖尿病治療の課題>
1.治療を継続するための前向き治療意識が希薄
⇒「病状理解」「治療効果認識」が前向き治療意識の鍵

2.糖尿病患者さまには「しっかり治療模範タイプ」「治療に不満タイプ」「医師におまかせタイプ」「疾患放置タイプ」「すでに重篤化タイプ」の5つのタイプが存在
⇒タイプごとに必要なアプローチ施策が異なる

3.糖尿病患者さまと医師の間にさまざまな“意識の差”が存在 
⇒両者の意識差や理解の差を埋める対策が重要



本アプリには「タイプ別判定」「学習」「記録」の3つのコンテンツを搭載。
上記の課題を解決し、糖尿病患者さまが“きっちり・前向きに”治療に取り組めるようサポートします。

「タイプ別判定」では、6つの設問の回答によって「しっかり治療模範タイプ」「医師におまかせタイプ」「今の治療に不満足タイプ」「糖尿病なんて気にしないタイプ」の4タイプに分類されます。患者さまは、自分がどのタイプに当てはまるのかを客観的に知ることで自分の糖尿病への向き合い方を見直すきっかけとなります。本アプリ監修の横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌・糖尿病内科学教授 寺内康夫先生から、前向きに治療に取り組んでいくためのタイプ別のアドバイスを受けることができます。

「学習」は、病気・治療法についての知識の習得、理解を深めるコンテンツです。「ビギナーコース」「マスターコース」に分かれており、自分にあった知識を習得することができます。また、「習得テスト」で理解度をチェックし、「しっかり治療・模範タイプ」を目指して*、学習を進めていただけます。この「学習」を通して、治療や疾患に関する不明点を明確にすることは、医師と患者さまの意識・理解の差を埋めることにもつながります。
*タイプは3ヶ月に1回、再判定が可能。

「記録」は、毎日の取り組みや自分の状態、病院で測定した検査値を記録できます。「毎日の記録」「診察時の記録」に分かれており、「毎日の記録」では、血圧・体重の基礎データ、運動・食事に関しての自己評価、気になる症状を記録できます。「診察時の記録」では、血糖値やHbA1c、コレステロールと中性脂肪等のデータを記録できます。「毎日の記録」「診察時の記録」を活用することで「自分の病状の理解」や「治療効果の認識」の向上につながります。

本アプリを監修頂いた寺内康夫先生は次のように述べられています。「糖尿病は患者さんが生涯にわたって付き合っていかなくてはならない全身性の慢性疾患であり、また日常生活での過ごし方自体が治療に大きな影響を与えます。つまり、患者さんの治療生活全体をみたときに、医療者とともに治療を行う機会は僅かであり、患者さん自身の“セルフケア”が多くを占めることになります。そのような中で、このアプリのように気軽・手軽に扱えるデジタルツールで、患者さん自身が糖尿病について『学習』や『記録』ができ、さらに『タイプ別判定』も合わせてご自身の治療状況を客観的に把握できることは、患者さんの“セルフケア”をサポートする手段として期待されます。」

塩野義製薬は、「トータルケア」という新たな切り口で、糖尿病患者さまのQOL向上に貢献できるように、“Risk Care(リスクケア)”、“Lifelong Care(ライフロングケア)”、“Team Support(チームサポート)”、“Community Support(コミュニティサポート)”の4つをキーワードとして、今後も様々な情報提供活動に取り組んでまいります。

参考:「糖尿病患者の意識と行動」調査『T-CARE Survey』結果
  http://www.shionogi.co.jp/company/news/2014/qdv9fu000000fpfs-att/qdv9fu000000fphz.pdf
「糖尿病患者と医師の治療と行動に関する意識」調査『T-CARE Survey 2』結果
 http://www.shionogi.co.jp/company/news/2015/qdv9fu000000o02w-att/150324.pdf

【アプリの概要】
アプリ名称: 毎日の糖尿病治療のために わたしケア
提供会社: 塩野義製薬株式会社
監修: 寺内 康夫先生 (横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌・糖尿病内科学教授)
制作: 株式会社ウェルビー
提供開始日: 2015年6月23日
料金: 無料(ただし、㈱ウェルビーがオプション実施する一部連携サービスは有料)
ダウンロード方法: アプリ専用ストアからダウンロード

コンテンツ内容 :
「 タイプ別判定 」
●6つの設問に答えることで患者さまの糖尿病治療への取り組み傾向を判定します。
●設問の回答によって
「A:しっかり治療タイプ」「B:医師におまかせタイプ」
「C:今の治療に不満足タイプ」
「D:糖尿病なんて気にしないタイプ」
の4タイプに分類。タイプごとに医師からのアドバイスを受けられます。


「 学習について 」
●「ビギナーコース」「マスターコース」に分かれています。
●「習得テスト」は、全12問の問題から3択の選択式で回答。理解度をチェックすることができます。

「 記録について 」
●毎日の取り組みや自分の状態、病院で測定した検査値を記録できます。
●「毎日の記録」「診察時の記録」に分かれており、
「毎日の記録」では、血圧、体重の基礎データ、運動食事に
関しての自己評価、気になる症状を記録できます。
「診察時の記録」では、血糖値やHbA1c、コレステロールと中性脂肪等のデータを記録できます。
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豪州ダックス・センター収蔵作品から31点が来日 「アートでふれる、うつの心と軌跡展」開催のご案内 /release/201306062374 Thu, 06 Jun 2013 17:00:13 +0900 シオノギ製薬  全国精神保健福祉連絡協議会(東京都小平市、吉川武彦会長)、塩野義製薬株式会社(大阪市、手代木功社長)ほか3団体は、2013年7月8日(月)~7月11日(木)の4日間、渋谷ヒカリエ「ヒカリエホールB」... 一般社団法人全国精神保健福祉連絡協議会
塩野義製薬株式会社
公益社団法人日本精神保健福祉連盟
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
一般社団法人うつ病の予防・治療日本委員会(JCPTD)
豪州ダックス・センター収蔵作品から31点が来日
「アートでふれる、うつの心と軌跡展」開催のご案内
 全国精神保健福祉連絡協議会(東京都小平市、吉川武彦会長)、塩野義製薬株式会社(大阪市、手代木功社長)ほか3団体は、2013年7月8日(月)~7月11日(木)の4日間、渋谷ヒカリエ「ヒカリエホールB」で、精神医学に芸術を導入した世界で最初の活動拠点である豪州ダックス・センターから、うつ病患者さん制作の31作品とシドニー・ブロック先生(ダックス・センター倫理委員会会長、メルボルン大学精神医学名誉教授)を招聘、多様化するうつ病患者さんの病症の理解にアートが果たす役割の重要性を、その一つ一つの作品を通して来場者に語りかける「アートでふれる、うつの心と軌跡展」を開催します。

 精神科医療において、アートは患者さんの心の平穏化、自尊心の再構築を図るうえで重要な手段であるとともに、心の歴史を知る貴重な資料でもあります。
 
 当イベントは、うつ病の多様さをアートを通して眺め直してみることで、うつ病の患者さんの言葉に表れない本質を理解し、精神科医療・保健福祉のみならず、広く社会において、うつ病の疾患への理解を深める機会となることを目的に開催します。
今回ダックス・センターから来日する31作品は、子ども 、高齢者、出産後の母親、深刻な病気を患った人、トラウマ(心的外傷)を経験した人など、人の一生の間のあらゆる時点でうつ病を発病する可能性があることを、作品を通して感じていただけます。また、うつ病が人それぞれで独特なものであり、日によって変化することも作品から汲み取っていただくことができます。
うつ病の治療は、その個人に特有な環境、背景、経験を理解する必要があります。作品のいくつかは、個人の死別体験や心を痛めるような体験に目を向けることの重要性を示しており、アートを通して患者さんを理解することの大切さを感じていただけるものと考えております。

なお、当イベントの実施概要は添付のとおりです。
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