法人別リリース Wed, 26 Sep 2018 15:00:00 +0900 hourly 1 ビッグデータ解析で「主体的な学び」を引き出す共同研究を開始、大阪大学と成基コミュニティグループ /release/201809268353 Wed, 26 Sep 2018 15:00:00 +0900 成基コミュニティグループ 成基コミュニティグループ(京都市)は大阪大学の高等教育・入試研究開発センターと、産学連携による「主体的な学び」についての共同研究を2018年9月より開始する。今後3年間で成基が個別指導部門の学習者・指導者のビッグデータを大阪大学に提供し、そのデータを解析することで新しい診断アセスメントを開発する。 成基コミュニティグループ
ビッグデータ解析で「主体的な学び」引き出す共同研究
阪大と成基コミュニティグループ
ビッグデータ解析で「主体的な学び」を引き出す共同研究を開始 大阪大学と成基コミュニティグループ、産学連携で今月から

 【報道関係者各位】成基コミュニティグループ(京都市中京区烏丸二条上ル蒔絵屋町265-2 SCGビル8F、代表CEO:佐々木喜一)は、大阪大学高等教育・入試研究開発センター(センター長:川嶋太津夫氏)との産学連携による「主体的な学び」についての共同研究を2018年9月より開始いたします。

●大学入試をはじめとする一連の教育改革において、子どもたちが今後迎える社会の中で最も必要とされるのは「主体的な学び」です。安倍内閣直轄の諮問機関「教育再生実行会議」では、第七次提言の中で「これからの時代を生きる人たちに必要とされる資質・能力~求められる人材像~」の一つとして、『主体的に課題を発見し、解決に導く力』の重要性が指摘されています。

●「主体的な学び」とは、「自らの意思と意欲を持ち、工夫しながら自らの学びを構築できること」と定義されます。成基コミュニティグループは1962年の創立以来55年以上、「何のために学ぶのか」という学習の目的を常に問いながら、子どもの「自ら学ぶ力」の育成に注力してまいりました。一方、(大阪大学をはじめとする)各大学においても「主体的に課題解決をできる人材の育成」に取り組まれています。両者のそういった理念や考えが一致し、今回共同研究を実施することで合意いたしました。

●今後3年間にわたり、弊社の個別指導部門「ゴールフリー」より、学習者・指導者のビッグデータを提供し、大阪大学でそのデータを解析することにより、新しい診断アセスメントを開発します。それにより、学習者の個性に合わせて、どうすれば「主体的な学び」を引き出し、教育成果を高めることができるかを検証してまいります。「ゴールフリー」は、講師1人に対し小学生から高校生までの生徒2人を指導するスタイルで、関西中心に93教室を展開しています。

【研究目的】
・学習者の認知タイプと学習環境との適切なマッチングにより、学習者の動機づけと自律的な学習力を上げ、教育成果を高める方法を明らかにする。
 
成基コミュニティグループについて
・1962年に創立した幼児から高校生を対象とした学習塾。近畿圏に150教室を展開。
・代表者の佐々木喜一は、安倍内閣直轄の諮問機関「教育再生実行会議」のメンバーとして2013年より活動中。
・これまでに前原誠司衆院議員、松井孝治元内閣官房副長官、溝畑宏元観光庁長官など、15万人以上の卒業生を輩出。
 
【この件に関するお問い合わせ先】
[会社名]株式会社 成基総研
[部署名]マーケティング部
[担当者名]辰巳 直之
[TEL]075-256-8819
[FAX]075-256-8843
[Email]tatumin@mail.seiki.co.jp
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世界青少年「志」プレゼンテーション大会 第1回 最優秀賞に千葉百華さん /release/201809208186 Thu, 20 Sep 2018 17:30:00 +0900 成基コミュニティグループ 一般社団法人 志教育プロジェクト9月17日、東京・代々木で第1回「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を開いた。最優秀賞には千葉百華さん(21、宮城教育大学)が選ばれた。 一般社団法人 志教育プロジェクト
世界青少年「志」プレゼンテーション大会
第1回 最優秀賞に千葉百華さん
自分の熱い「志」を世界に広げよう
世界青少年「志」プレゼンテーション大会 第1回 最優秀賞に千葉百華さん(21) 17日、東京で開催〜210人から選ばれた12人が演説
 【報道関係者各位】一般社団法人 志教育プロジェクト(理事長:出口光、住所:東京都渋谷区渋谷1-17-8 松岡渋谷ビル3F)は2018年9月17日、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木神園町3−1)で第1回となる「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を開催いたしました。国内外の青少年に自らの「志」(こころざし)を発表して世界を変えていく新しい国際的な教育推進イベントとして開いたものです。
 初の開催となった今回の第1回大会では、最優秀賞に千葉百華(ちば・ももか、21歳)さん(宮城教育大学、ALL東北教育フェスタ代表)が選ばれました。また、優秀賞には桒原元芳(くわばら・もとよし、22歳)さん(中央大学総合政策学部)と、イキイ・ウォルターさん(20歳、ウガンダ出身、東京日語学院)の2人が選ばれました(受賞した3人のプレゼンテーションの要旨は後述します)。
 今年の第1回世界青少年『志』プレゼンテーション大会には、中高生を中心に国内外の210人から応募がありました。この中で、事前審査にて選出された12人にファイナリストとして17日午後、自らの熱い志をプレゼンテーションしていただきました。大会の詳報は後援をいただいた「読売中高生新聞」(読売新聞社)の9月21日発売号に掲載されます。
 また、第2回大会は2019年9月15日(日曜日)に東京で開催する予定です。

●世界青少年「志」プレゼンテーション大会 開催内容
 大会ウェブサイト:https://kokorozashi-youth2018.jimdofree.com/
日 時:2018年9月17日(月・祝日) 午後12時30分受付開始、13時開演
場 所: 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区代々木神園町3−1)
記念講演:下村 博文氏(元文部科学大臣)『志の力』
主 催:一般社団法人 志教育プロジェクト 世界青少年「志」プレゼンテーション大会実行委員会
共 催:一般社団法人 メキキの会
協 賛:一般社団法人 教育再生実行連絡協議会/成基コミュニティグループ/サイボウズ株式会社
後 援:読売中高生新聞(読売新聞社)
入 場 料:一般(プレゼン大会のみ参加)=3,000円、高校生以下=1,000円
審査委員
 委員長:松本  零士 氏(漫画家、代表作「銀河鉄道999」「キャプテン・ハーロック」)
            :大久保 秀夫氏(公益資本主義推進協議会会長、(株)フォーバル代表取締役会長)
            :下村  博文 氏(衆議院議員、元文部科学大臣)
    :鈴木  寛 氏(文部科学大臣補佐官、元文部科学副大臣)
    :出口   光 氏(一般社団法人 志教育プロジェクト理事長)
    :倉川 清志 氏(一般社団法人 メキキ 志ビジネスミーティング事業部長)
    :小菅 克己 氏(第6回全国志ビジネスプレゼンテーション大会実行委員長)


以下に、第1回大会で受賞した3人のプレゼンテーション内容(要旨)をまとめました。

●千葉百華さん「死ぬことよりもつらい思いをしている人をなくすため、つまずいた子どもを救う」
 3歳で親が離婚し、DV(ドメスティック・バイオレンス)と育児放棄を受けました。学校は本当に楽しかったのですが、悩んでいることは隠してきました。家庭環境のことは高校を卒業するまで言えませんでした。私を救ってくれたのは数学の先生。「今日の百華、いつもと違くない?」と声を掛けられ、その瞬間、涙を流しました。「何でこの先生は私に気づいてくれるんだろう」。私も先生みたいにつらいことや苦しいことを吐き出せない子どもの力になりたい。だから大学に進学して教育を学んでいます。

 それから「弱い自分」について、人に言えるようになりました。自分の経験を話すボランティアで出会った女子高生は、私の話す内容がつらければつらいほど笑っていました。身体中がアザだらけで過呼吸にもよくなると話してくれ、 つらいことをつらいとも思えないんだなとメッセージを渡したら、彼女は泣き崩れてしまいました。正直自分の力のなさ、手を差し伸べられない社会に腹が立ちます。つらい人、苦しんでいる人を救いたい。救える大人を増やしたい。これからも活動を続けていきたいし、そして、みなさんが居場所になって欲しいと思います。

●桒原元芳さん「子どもを笑顔にする環境を提供する」

 生まれて3カ月後に祖父母のもとへ養子に。兄弟や生みの親と名字が違うことに違和感を覚え、家族の中にいながら孤独を感じることが多かったです。中学入学と同時に養父母が亡くなり、経済的に厳しくなって自衛隊の高校を目指すことになりましたが、その受験直前に腎臓の難病になってしまいました。3カ月も入院して最も辛かったのは孤独だったことです。悩んでいるときに出会ったのが「あしなが育英会」。奨学金で高校に進学できました。多くの育英会の学生に出会って「自分はひとりでなかった」と知り、心の居場所があることの重要性を強く感じました。神奈川県藤沢市と東京都日野市に子ども食堂を運営する学生団体を立ち上げ、活動が評価されて現在は内閣府の有識者会議に参加しています。日本の子どもの7人に1人が貧困といわれ、「孤食」も大きな問題になっています。子供の笑顔がない国に未来はありません。子供を笑顔にする、居場所作りを続けていきます。

●イキイ・ウォルターさん「農作物の品質を高めるための機械を作り、母国の農業をかえる」

 私はアフリカ・ウガンダ北部の貧しい家庭に生まれました。家族はとても多く、兄が小学校の先生をしながら家を支えていました。兄の力になりたいと思っていましたが そのとき私にできる仕事はただひたすら畑を耕すことでした。裸足のため鍬(くわ)で足を打ってしまったり、サソリに刺されたりと、常に緊張していました。収穫した作物も高くは売れません。炭を作って道端で売りますが、なかなか売れず、学校が始まる時期になっても1〜2週間遅れることもありました。高校を卒業し、奨学金で日本に留学できました。私の志は「農産物の品質を高める」「農業の機械を作る会社をつくる」こと。大学では機械工学の勉強をしています。これから神奈川県で農業のインターンシップをして、大学を卒業してから日本の会社に働いていろいろな経験を積み、仲間を募ってウガンダで会社を作ります。アフリカの資源に日本の技術が加われば最高のコンビになります。私は日本とアフリカの架け橋になります。

 このほかのプレゼンターの皆さんと演題は以下の通りです。

・バレラシッド 愛凛七(ばれらしっど・ありな、10歳)さん「自分が食べる野菜は自分で作ることで地球を助け、その活動をたくさんの子供たちと一緒に行うフリースクールを作る」
・畠中 栄太朗(はたなか・えいたろう、12歳)さん「学校に行けない子供達の居場所をつくり、自立できるようにする」
・金子 璃珠(かねこ・りじゅ、14歳)さん「いじめや言葉の暴力で苦しんでいる世界中の子どもたちのために、海の向こうの仲間たちと手を取り合い、子どもたちに生きる喜びを伝えていく」
・岩井 響(いわい・ひびき、14歳)さん「一人でも多くの人の命を救うため、医師になり、医療行為を行うことです」
・出田 遼聖(いでた・りょうせい、17歳)さん「起業し、地域内に人と人とが関われるコミュニティを作り、地域を活性化させ、日本全体を地域愛で溢れさせる」
・森 風音(もり・かざね、20歳)さん「社会の“今”を伝えるニュースキャスターになって、弱者の小さな声を多くの人に知ってもらうきかっけ作りに貢献しつづける」
・小西 真由(こにし・まゆ、17歳)さん「京都の町家をリノベーションし、京都の街並みを残す 一級建築士・インテリアコーディネーターになる」
・田中 麗華(たなか・れいか、22歳)さん「フェアスタート社会の実現に向け、精神的・経済的ハンデに苦しむすべての子どもたちへ、じぶんの経験を通じ『生い立ち関係なくなりたい自分になれる』ということを体現し続ける」
・早川 優心(はやかわ・ゆうじん、11歳)「ロボットクリエーターになって老人や一人暮らしの人が楽しめるロボットを作る」

このほか、大会当日に参加した関係者がお話しした内容の要旨は以下の通りです。

●出口光・一般社団法人 志教育プロジェクト理事長のあいさつ

「人間には、利己的な思いがある。と同時に、その奥には人のため、みんなのために何かをしたいという想いがある。その心の奥底にある崇高な思いを自覚することで、それを志にすることができます。その志は自分の人生の軸、究極の自分を動かす原動力になります。自分の志を話し、人の志を聞く。そうすると、よい世の中を作ろうという思いで一致できるのです。お互いの持っている専門性や特徴でお互いに協力し合い、そういう関係を世界中に作っていきましょう。我々の心の奥底に潜む崇高な思いをみんなで共有しあって、世界を変えていきましょう」

●衆議院議員・下村博文様(元文部科学大臣)のご講演

「プレゼンテーションは素晴らしかった。10歳から22歳まで、いろんな苦労があるんだなあと。つらい思いをし、挫折を味わって、キーワードが居場所だったり、心の叫びだったり。なんとかしなければならないなと思いました。私は『あしなが育英会』の第1期生なんです。9歳のころ父が交通事故で亡くなったのですが、中学3年の時にあしなが育英会ができ、高校に行けた。貧困の話が出ましたが、ひとり親の家庭の6割が貧困家庭なんです。今、あしなが育英会はアフリカのエイズ遺児も支援しています。どのような境遇にあっても勉強したい。その子供たちを応援しようという活動をしているところです。これからの日本というのは、やっぱり教育だと思う。教育によってひとりひとりのチャンス、可能性を広げていく。そのためにはひとりひとりが志を持って、みんなが自己実現していけるよう、社会全体で応援したいと思います」

●審査委員長・松本零士様(漫画家)の大会ご講評

「65年間漫画を描いております。 デビューしたのは15歳、今80歳なんですね。ここでお話をされた若いみなさんがうらやましいです。私も、時間は夢を裏切らない、 夢も時間を裏切ってはならない、この二つが出会った時に夢は叶うと、そう信じて子供のときから頑張ってきました。 12人の方のお話を聞いていますと、『本当に胸が震える』、『心が震える』とはこのことです。命は生きるために生まれてくるので。死ぬために生まれてくる命はどこにもない。お互いにお互いをそう信じて、お互いを助け合って、そしてそのなかでまた自分の志、夢を果たす。そのために元気にがんばってください」

●世界青少年「志」プレゼンテーション大会 開催の目的
少子化が進む日本で教育を受けている子どもたちは、ますます個人の能力に磨きをかけ、実力を高め、グローバル化が進む世界の中で、有為な人材になることを求められる時代が来ています。こうした時代に即した教育の実現に向けて、文部科学省は2020年の大学入試改革で、これまでのセンター試験に代わる「思考力、判断力、表現力」を評価する「大学入学共通テスト」を導入する方針です。安倍晋三政権に教育提言を行う諮問機関「教育再生実行会議」は、グローバル化の時代に日本が求める人材とは「自らの意志で多様な人々と協働する態度」を育てていくことが肝要だとの提言をまとめ、そのために「志(こころざし)」を持つことが重要だと指摘しました。
今の子どもたちは、戦後の日本人のようにモノを満たすためのハングリー精神では頑張れないものの、「誰かの幸せのためになるのなら」という想いに、やる気とモチベーションを高める傾向にあります。自ら多くの人々と共に働いて社会の役に立とうとするなら、「志」が人間の中心に備わっていなければなりません。「志」は、パソコンでいえばOS(基本ソフト)のようなもので、それなくしてはパソコンが動かないように、人間も仕事ができません。
日本の子どもたちがその「志」を世界の青少年と語りあい、分かちあい、ともに発表しあうことで、世界で活躍するための大きなきっかけとなるイベントとするべく、「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を企画いたしました。

●事前審査について
 世界青少年「志」プレゼンテーション大会で自らの熱い「志」を発表する青少年を、2018年5月より募集を開始しました。合計で210人から以下の要領で応募していただきました。
・応募資格:10〜22歳の青少年(国内外問わず)
・応募様式:応募する青少年は、自身の「志」を語る様子を動画に撮影して応募しました。第1次審査は3分間、第2次審査(最終)は5分間の動画にまとめ、日本語で話すことが求められます。その動画の内容などについて審査委員が判定し、ファイナリストとして12人を選出しました。この12人が2018年9月17日にプレゼンターとして演説しました。

以上

[プレス関連の問い合わせ先]
エル・ステュディオインターナショナル(PR会社)
担当:さかより のりこ
メール:l_studio_international@yahoo.co.jp
携 帯:090-8110-9564

Mikawa&Co.LLC(ミカワ・アンド・コー・エルエルシー、メディア・リレーションズ担当)
担当:三河 主門(みかわ・しゅもん)
メール:shumonmikawa@gmail.com info@mikawa-and.co.jp
携 帯:080-2016-2652
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世界青少年「志」プレゼンテーション大会、9月16〜17日、東京で開催 /release/201807035606 Tue, 03 Jul 2018 16:30:00 +0900 成基コミュニティグループ 一般社団法人志教育プロジェクトは2018年9月16〜17日、世界の青少年に「志」(こころざし)について考えてもらう国際的な教育推進イベントとして、東京都内で「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を開催する。世界各国・地域から集う10〜22歳の青少年が自らの志を発表する。 一般社団法人 志教育プロジェクト
世界青少年「志」プレゼンテーション大会
9月16〜17日、東京で開催
マンガ教材使う志教育ラーニング法も開発
熱い「志」(こころざし)をグローバルに広げよう
世界青少年「志」プレゼンテーション大会
9月16〜17日、東京で開催
10〜22歳の発表者を募集、7月22日しめきり

 【報道関係者各位】一般社団法人 志教育プロジェクト(理事長:出口光、住所:東京都渋谷区渋谷1-17-8 松岡渋谷ビル3F)は来る2018年9月16〜17日、世界の青少年に「志」(こころざし)を持って自分の国・地域の将来を考えてもらう新しい国際的な教育推進イベントとして、東京都内で世界各国・地域から集う10〜22歳の青少年が自らの志を発表する「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を開催いたします。



 一般社団法人 志教育プロジェクトは2018年6月29日午後、東京・有楽町の日本外国特派員協会(FCCJ、東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル北館20階)で記者会見を開き、同大会の概要と、大会に出場する10〜22歳の男女を募集すると発表しました(概要や募集要項は下記参照)。

 また、これに合わせて、同大会の協賛企業である成基コミュニティグループ(京都市、佐々木喜一代表)様と、一般社団法人 教育再生実行連絡協議会様が開発した、マンガ教材「夢を叶える方法 志の法則」を活用して、子どもたちが自らの「志」を見つけだすことで主体的かつ能動的に学習に取り組むようになるアクティブ・ラーニング法についても発表いたしました。



 このマンガ教材「夢を叶える方法 志の法則」は7月9日から、アマゾン・ジャパン(東京都目黒区)の電子書取引サイトでも取り扱いを開始いたします。

●世界青少年「志」プレゼンテーション大会 開催の目的
 少子化が進む日本で教育を受けている子どもたちは、ますます個人の能力に磨きをかけ、実力を高め、グローバル化が進む世界の中で、有為な人材になることを求められる時代が来ています。
 こうした時代に即した教育の実現に向けて、文部科学省は2020年の大学入試改革で、これまでのセンター試験に代わる「思考力、判断力、表現力」を評価する「大学入学共通テスト」を導入する方針です。安倍晋三政権に教育提言を行う諮問機関「教育再生実行会議」は、グローバル化の時代に日本が求める人材とは「自らの意志で多様な人々と協働する態度」を育てていくことが肝要だとの提言をまとめ、そのために「志(こころざし)」を持つことが重要だと指摘しました。
 今の子どもたちは、戦後の日本人のようにモノを満たすためのハングリー精神では頑張れないものの、「誰かの幸せのためになるのなら」という想いに、やる気とモチベーションを高める傾向にあります。自ら多くの人々と共に働いて社会の役に立とうとするなら、「志」が人間の中心に備わっていなければなりません。「志」は、パソコンでいえばOS(基本ソフト)のようなもので、それなくしてはパソコンが動かないように、人間も仕事ができません。
 日本の子どもたちがその「志」を世界の青少年と語りあい、分かちあい、ともに発表しあうことで、世界で活躍するための大きなきっかけとなるイベントとするべく、「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を企画いたしました。

●世界青少年「志」プレゼンテーション大会 開催概要
大会ウェブサイト:http://youth2018.kokorozashi.me/
日 時:2018年9月16日(日)、17日(月・祝日)
場 所:・オープニング会場:サイボウズ株式会社 東京本社
(東京都中央区日本橋2−7−1 日本橋タワー27階)
  ・メーン会場:国立オリンピック記念青少年総合センター
    (東京都渋谷区代々木神園町3−1)
入場料:一般(プレゼン大会のみ参加)=3,000円、高校生以下=1,000円
   :懇親会費=3,500円(小学生以下は無料、ただし保護者の同伴が必要)
記念講演:下村 博文氏(元文部科学大臣)『志の力』

主 催:一般社団法人 志教育プロジェクト 世界青少年「志」プレゼンテーション大会実行委員会
共 催:一般社団法人 メキキの会
協 賛:成基コミュニティグループ/一般社団法人 教育再生実行連絡協議会
後 援:読売中高生新聞


●大会参加する「プレゼンター」(発表者)募集のおしらせ
 世界青少年「志」プレゼン大会で自らの熱い「志」を発表する青少年を募集します。
・応募資格:10〜22歳の青少年(国内外問わず)
・応募様式:応募する青少年は、自身の「志」を語る様子を動画に撮影して応募します。第1次審査は3分間、第2次審査(最終)は5分間の動画にまとめ、日本語で話すことが求められます。その動画を審査員が判断し、選ばれた12人が大会当日(2018年9月16・17日)に演説します。

・審査員:松本  零士 氏(漫画家、代表作「銀河鉄道999」「キャプテン・ハーロック」ほか)
:大久保 秀夫氏(公益資本主義推進協議会会長、(株)フォーバル代表取締役会長)
:下村  博文 氏(衆議院議員、元文部科学大臣)
    :出口   光 氏(一般社団法人 志教育プロジェクト理事長)
    :佐々木 喜一氏(教育再生実行会議有識者委員、成基コミュニティグループ代表)
     ※上記以外の方にも審査員となっていただくよう交渉しています。

・応募締め切り:2018年7月22日(日)深夜23:59まで


▼2018年6月29日 記者会見(於:日本外国特派員協会)登壇者のご紹介
・出口 光(でぐち・ひかる)氏:一般社団法人 志教育プロジェクト理事長
 1955年京都府生まれ。哲学博士。慶應義塾大学文学卒業、米国カンザス大学大学院人間発達学部にて応用行動分析を学び博士号を取得。慶應義塾大学で4年間教鞭を取り、人間の科学的理解を社会に役立てるという志のもと実業界へ。東証一部の(株)タカキュー代表取締役社長などを経て、現在は(社)志教育プロジェクト理事長のほか (社)メキキの会会長。裏千家淡交会代議員・東京第六西支部副支部長。

・佐々木 喜一(ささき・よしかず)氏:教育再生実行会議有識者委員、成基コミュニティグループ代表CEO、一般社団法人 志教育プロジェクト副理事長
 1958年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。87年、29歳で進学塾成基学園の第二代理事長に就任。当時5教場の学習塾から、幼児教育、個別教育、国際教育、小中高受験教育、大学生支援教育、社会人・父母コーチング教育等の総合教育(生徒数2万人、スタッフ2千人、教場数135拠点)として発展させる。現在、成基コミュニティグループ代表兼CEO。2013年1月から安倍晋三首相直属の「教育再生実行会議」で有識者委員15名のひとりに選ばれ、安倍内閣が最重要課題として位置付ける様々な教育改革に携わる。(社)志教育プロジェクトの副理事長も務める。

・小山 高生(こやま・たかお)氏:脚本家、作家
 1948年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。アニメ製作会社タツノコプロに入社し、『タイムボカンシリーズ』などの脚本を担当。75年8月に同社を退社しフリーに。88年1月に脚本家集団「ぶらざあのっぽ」結成。アニメ脚本の代表作に『ドラゴンボール』『Dr.スランプアラレちゃん』など人気作多数。

以上

[プレス関連の問い合わせ先]
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成基コミュニティグループ、ノーベル平和賞受賞のユヌス博士を招き生徒らに講演会 /release/201803302536 Sat, 31 Mar 2018 12:00:00 +0900 成基コミュニティグループ 成基コミュニティグループは2018年3月25日、京都市内で講師に2006年度のノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士(マイクロクレジットを手がけるグラミン銀行創設者)をお招きした講演会を開いた。 成基コミュニティグループ
ノーベル平和賞受賞のムハマド・ユヌス博士が京都で講演 「イメージできた社会、必ず創れる」 成基コミュニティグループ55周年記念事業で子どもたちを励ます

 【報道関係者各位(3月26日配信分)】関西圏を中心に学習塾など教育サービスを全国展開する成基コミュニティグループ(本社:京都市中京区烏丸通二条上ル蒔絵屋町265‐2、代表兼最高経営責任者=CEO:佐々木喜一)は2018年3月25日午後、国立京都国際会館アネックスホール(住所:京都市左京区岩倉大鷺町422)において、講師に2006年度のノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士(無担保小口融資=マイクロクレジットを手がけるグラミン銀行創設者)をお招きした講演会を開きました。
 本講演会は、特定非営利活動法人アース・アイデンティティー・プロジェクツがユヌス博士の邦訳新刊本『3つのゼロの世界』(山田文・訳、早川書房・刊、英書タイトル:「A World of Three Zeros」)の発売を記念して京都、東京、広島で5回にわたり出版記念講演会を開くのを機に、2017年度の「成基コミュニティグループ創立55周年記念」事業の一環として開催しました。
 講演会は2部構成で開きました。第1部は「ユヌス博士の地球『未来学』教室」と題した講演で、当社グループ本部のある京都市などから小学生、中学生、高校生とその保護者や大学生、また教育関係者や来賓、マスコミ関係者ら500人以上が参加しました(参加費は無料)。第2部は京都市などの経済界首脳・幹部ら約50人を対象としたパネルディスカッション「21世紀を生き抜くためのソーシャルビジネスへの展開」を実施しました。
 本プレスリリースでは、ユヌス博士の講演およびパネルディスカッションについて、概略を以下に説明いたします。

▶︎ムハマド・ユヌス博士(Dr. Muhammad Yunus)プロフィール

  1940年、バングラデシュ第2の都市チッタゴン生まれ。米ヴァンダービルト大学で経済学博士号を取得。72年にバングラデシュに帰国後、 74年の大飢饉による貧しい人々の窮状を目の当たりにして以来、同国の貧困撲滅のための活動を開始。83年に無担保小口融資(マイクロクレジット)を手がける「グラミン銀行」を創設した。「貧しい者のための信用制度には抵当も担保も必要ない」という、ユヌス博士によるグラミン銀行の中核となる理念のもと、農村部の貧しい人々の自立を支援し、低所得者層の自営業者、特に貧しい女性に小口の融資を行い、同国の貧困軽減に大きく貢献。その功績が称えられ、2006年にノーベル平和賞を受賞した。このほか、「アジアのノーベル賞」といわれるマグサイサイ賞、米国自由勲章、米国議会ゴールドメダル賞、世界食糧賞など世界各国・地域から100以上の賞を授与されるほか、世界中の大学より40 以上の名誉ある称号(名誉博士号など)を授与されている。ビジネスの手法で貧困撲滅を目指すユヌス博士は、教育、医療、エネルギー、情報通信などの様々な社会課題を解決する 50 社以上のグラミン関連企業(グラミン・ファミリー)を経営。バングラデシュにおける地場産業の振興、通信技術の普及、再生可能エネルギーの利用などのソーシャルビジネスを展開・推進するとともに、国連や多国籍企業、大学などともパートナーシップを組み、日々世界中でソーシャル・ビジネスを実践し続けている。

▶︎第1部講演会「ユヌス博士の地球『未来学』教室」(※「」内はユヌス博士の講演発言内容)
 「バングラデシュをご存知でしょうか? この国は山も丘もない平べったい国で、面積は日本の約3分の1しかない。海抜と同レベルの低く平らな土地が広がっているため、地球温暖化や洪水、高潮などで水位が上がれば水浸しになり、人が住めなくなってしまうのです」
 バングラデシュ人民共和国は、1947年のインド・パキスタン独立分離を経て、1971年12月に西パキスタンから独立して今の国家となった。国土の中央部をガンジス川など大河が流れ、広大なデルタ地帯が国土の多くを占めるが、低地が広がるため大きな河川の氾濫や干ばつに弱く、また南に面したベンガル湾からサイクロンがたびたび上陸する影響で洪水が頻繁に起きている。
 「そんな小さい国なのに、人口は多いのです。71年の独立当時に7500万人だった人口はその後も増え続け、今では1億5500万人を超え、世界でも稀な人口密度の高い国となりました。1㎢の中に1000人以上が住んでいるのです。どこに行っても人にぶつかるくらい多い。今、世界の人口を80億人として、その全てをアメリカ合衆国の全土に住まわせたとしても、バングラデシュの方が人口密度は高いのです。それほど人が多いため、さまざまな問題が発生します。きれいな水もなければ電力もない。そしてバングラデシュというとニュースになるのは洪水だけ。大きな河川の上流にあるインドやネパールで雨が降ると、バングラデシュが洪水になり、人々が暮らすのは容易ではありません。当然、乾いた土地は高く、ほとんどの人が住めません」
 このような土地柄のため、国家独立の71年には「85%の人が貧困状態にあったのです」とユヌス博士。洪水になると、被災した人々が避難できるのは「高速道路の上だけ」(同)という状況だった。

 「74年に大飢饉が起きたとき、私は大学で教えていましたが、『どうにかして人々を救えないか』と真剣に考えました。大学の隣にある小さな村に行き、『何か役に立てることはないか』と聞き回りました。そして、小さなお金を農民に貸して、返せないと全てを奪っていく、いわゆる『ローンシャーク』と呼ばれる高利貸しから守ってやらなければと思いました」
 「融資」の名目でお金を貸し付け、それを返せないと生活に必要なものまで全て根こそぎ奪っていく高利貸しに義憤を覚えたユヌス博士は、その現状を変えなければならないと独自のアイデアで貧しい村民にお金を貸し始めた。
 「私が(お金を)貸しさえすれば、みんな高利貸しに頼らずに済むようになる。みんなが喜んでくれましたし、私もうれしかった。人の役に立つことができたと思いました。ですが、次に起こったのは銀行とのケンカです。銀行に、私はこう言いました。『君らが貸すべきじゃないか。私はただの学校の先生だ。銀行は人のためにお金を貸すのが仕事だろう。しかし、既にお金のある人ばかりに金を貸して、貧しくお金のない人には貸さない。それはおかしい!』と」
 銀行は借金を返すあてのない人に貸すことはできないと主張したが、ユヌス博士は「そんなことはない、私は銀行とまったく逆のことをしているが、うまくやれている」と反論した。その中で、新たな決意が芽生えていったという。
 「そこで『私自身が銀行をつくればいい。そうすれば貸し続けられる』と考えました。しかし、政府が(銀行設立の)ライセンスをくれません。いろいろな人にお願いしましたが、みんな『気が狂ったのか? 貧しい人に貸す銀行なんて、そんなの成り立つわけないよ。放っておいたらどうだ』といわれる始末でした。いろんな話し合いをして、どうにかこうにか1983年に銀行を設立する許可が出ました。村に行ってお金を貸すことを目的に、『グラミン(ベンガル語で村)銀行』と名付けました」
 ユヌス博士は、既存の銀行が都会にあって街に住む人だけに融資し、村にはいかないことに反発を感じていた。「バングラデシュは何千何万という村で成り立っているのに、銀行は街にとどまって村にいかない。だから銀行の逆をやった」と説明する。
 「銀行設立から41年が立ちました。バングラデッシュの国中に約600の支所がありますが、全部が村にあり、街にはまだ1つもありません。『村でお金を貸す』が私の約束です。銀行の逆を、真っ先にやったわけです。金持ちではなく、貧しい人に貸す。より貧しい人には、より多く貸せる。抵当や担保は不要、契約文書もなし。グラミン銀行には法律家もいません。普通の銀行がやっていることを全てやめたが、うまく回っているのです。実際に99%以上の借り手が着実に返済しています。普通の銀行は国一番の金持ちからでも返してもらえないこともありますが、グラミン銀行は全員がきちんと返済しています」
 この現象は「バングラデシュだけかと思ったが、そうではなく世界中で同じだった」とユヌス博士。米国でさえも、貧しい人たちに少額を貸せば、きちんと返済されているという。

 「このことは新しい希望を与えています。間違ったこと、よくないと思ったら、その逆をやることが一番いいのです。法律などで従来の道が決まっていても、新しい目的地を見つけて進んでいけば、新しい道ができるのです。従来のルールと全く反対のことをしよう、もしくは反対側に道をつくろうとすればいいのです。世の中の『そんなことはできっこないよ』という反論に、耳を貸す必要はありません」
 それは新しい道を切り開こうという「挑戦の心、めげない心、ルールを破ろうとする心でもあり、勇敢でなければできない」とユヌス博士は補足する。現在、グラミン銀行からは900万人以上が融資を受けており、世界で2万4000人の若いスタッフが働いている。その誰もが「いきいきとやる気になって働いている」と博士はいう。その銀行を中心とする「グラミン・ファミリー」は、ほかにある同国や世界のさまざまな問題をビジネスとして解決するために動き出した。
 「医療や健康、環境、衛星、栄養状態など、問題は山積しています。これらをビジネスとして解決しようと考えました。つまりソリューションのビジネスで、これが我々の標準のやり方になりました」
 例えば、バングラデシュの電力問題。都市には明かりがついても、村落の電化は進んでいないという。そこで太陽光発電の会社を設けて事業に乗り出し、「村民が1カ月に使っている(明かり用の)油の代金を払えば、それに必要な分だけ電力が買える」といったシステムを構築した。そして、村人が3年間分の電力料金を支払い終えれば、その太陽光発電のシステムが無料で使えるようになる仕組みにした。「これで全国200万戸にソーラーパネルが行きわたることになった」(ユヌス博士)。
 「そこで私は親たちに言ったのです。『就職先とか、仕事をもらうことを探すことはやめにしましょう』と。そもそも仕事をもらうというのは、昔ながらの古い考え方ではないか、と。自分が仕事をつくる側に回る、仕事を創造していくことが自然なことなのです。そんなの無理だという人には『母親としてあなた自身を見せなさい』といいました。字が読み書きできないお母さんでも少額の20〜40ドルで立派に起業して仕事をつくってきた。教育を受けた子どもたちに、それができないはずはないのですから」
 電化されて明るくなった家では日が暮れても仕事が進み、子どもたちも勉強できるようになった。グラミン銀行で融資を受けた人は、子どもの世代はみんなが教育を受けるようになっている。しかし、せっかく学校を卒業しても「働く場所がない」「就職口がないのに、なぜ教育を受けさせたのか」との苦情も出たという。しかし、「誰かに仕事をもらうという発想自体が、実はおかしいのではないか」とユヌス博士は指摘する。
 「今の時代は、普通の人でも誰もが超人(スーパーヒューマン)になれる。個人の所得のためだけでなく、世の中のためになる仕事を作っていくことができる。しかも今は進化したテクノロジーがあり、自分の中にあるパワーを生かすことができる環境が整っている。その方向に世界は動いているのです。かつてサイエンス・フィクション(SF)が流行しましたが、本や映画、漫画になったSFのアイデアは今の時代にほとんどすべてが実現しています。想像したことは、必ず実現するのです。そこで今度は『SF=ソーシャル・フィクション』として考えてみましょう。どんな社会を作りたいか、それをイメージすることが、社会を変えるパワーの源泉になるのです」
 ユヌス博士は「過去に不可能だったことをリスト化して書き出し、それを可能にしていくことができる時代になったとし、それは「誰もが自分の力でできる」と強調しました。「想像力を発揮して、イメージさえできれば、すべてが実現できる」という力強い言葉で講演を締めくくった。

 第1部の最後には中学・高校生7人が質疑に立ち、ユヌス博士と並んで座って答えを聞く機会がありました。ユヌス博士もこれに喜び、笑顔でわかりやすく答えていました。最初に質問した高校2年生の女子は「フィリピンのセブ島に短期留学し、貧しさの現状にショックを受けました。何が貧困を引き起こしているのですか」と尋ねました。ユヌス博士は「貧困をつくり出しているのはそこに住む貧しい人々ではない。世界のシステムが貧困の原因になっている。そのシステムを根本から変えることができれば、貧困はなくなる。貧しくて金融システムに頼れない人が、資金を得て自分で生活していけるようにすることが重要だ」と指摘しました。
 次に質問に立った中学1年生の男子は「日本人の印象や、改善すべき点は何ですか」と聞いていました。ユヌス博士は「日本は貧困の撲滅に向けて非常にヘルプフルだ。政府レベルでも努力をしている。しかし、政府の援助は相手国の政府にとどまり、行き渡らない面があるなど限界もある。日本のNGO(非営利団体)も大変頑張っているし、日本企業でも『ユニクロ』を展開するファーストリテイリングやユーグレナがバングラデシュで合弁を設けている。正しいアプローチを実現すれば、君が大きくなる将来は貧困がなくなっていると期待している」と述べました。(第1部おわり)

▶︎第2部パネルディスカッション「21世紀を生き抜くためのソーシャルビジネスへの展開」
 第2部は参加者との質疑応答形式でした。ユヌス博士が会場の参加者の質問に答えたほか、パネリストとして世界を代表するCI(コーポーレート・アイデンティティー)デザイナーの稲吉紘実・ポーランド国立ストゥシェミンスキー美術大学教授、佐々木喜一・成基コミュニティグループ代表、光吉眞澄・一般社団法人京都国際キャリアグループ理事の4人が登壇しました。ユヌス博士にソーシャルビジネスについての基本と原則を語っていただいたのち、残る3人が日本の企業経営とソーシャルビジネスの融合という観点から議論を交わしました。また、新制度で創設が見込まれる専門職大学についても討議を繰り広げました。

●ユヌス博士

 Q:通常のビジネスと「ソーシャルビジネス」の違いは何か。
 A:通常のビジネスの目的は「利益の最大化」だ。商品を作り、需要を満たし、デザインをすることで最大の利益を得て、競合に勝てるような利益を手にする。利益を出せば出すほど成功したビジネスと言われる。株式市場はその商品が好きだから株価が上がる。また、自分のために稼ぐことが基本にある。しかしソーシャルビジネスは問題を解決するためにビジネスをすることが目的だ。例えば、「安全な飲料水を作りたい」と考えた場合、通常のビジネスなら「これはチャンスだ、水さえ売れば買ってくれ、利益が懐に入り込む」と自分の利益を考える。だが、ソーシャルビジネスは「誰もが飲める、綺麗で安全で健康な、安い水を作ろう」と発想する。定義は「問題解決をするビジネス」。これには(株主への)配当金もない、社会のための問題解決を志向するものとなる。
 Q:持続可能なソーシャルビジネスについて様々な定義がある。どんなことを重視すればよいか。
 A:他の人の考えを気にする必要はまったくない。「自分がやるべきだ」とおもうことをやればよく、比較には意味がない。我々のソーシャルビジネスをやるときの持続可能性とは、財務面での話になる。つまり、赤字にならないこと。赤字になると続けられなくなるので、黒字を維持することだ。少しでこぼこはあっても黒字を保つことがサスティナブル(持続可能)ということの基本になる。最も重要なので「楽しんでその仕事をしよう」ということ。人のためにやっていることで幸福が生じなければウソである。強制されてやるようなことではない、ということ。ソーシャルビジネスでも結果は重要になる。経営者が我々に報告するのは「どれくらい失業が減ったか」「雇用されたか」「起業家になったか」だ。これはビジネスにとって重要な、欠かせざる点だと思う。通常の従来型ビジネスなら「どのくらい収益が上がったか」を気にするが、我々はそういう点は最初から考えない。問題解決を気にするのだ。

以下、他の登壇者の皆様の発言要旨をまとめました。

●稲吉紘実・ポーランド国立ストゥシェミンスキー美術大学教授

 私は企業のCI(コーポレートアイデンティティー)デザインを専門としているが、全ての企業から仕事を受けるわけではない。しっかりとした理念、価値観を持ち、それを共有できる経営者と現在や過去ではなく未来を見つめてCIをデザインしていく。成基コミュニティグループには100年構想をいうものがあり、「ノーベル賞受賞者の輩出日本一をめざす」という大望を掲げている。それには「子どもたちに本物のノーベル賞受賞者に会わせることが不可欠だ」と考え、成基コミュニティグループの佐々木基一代表とユヌス博士が手を組めるよう話を進めてきた。

●佐々木喜一・成基コミュニティグループ代表

 産業界の有力経営者と話していると、大学生が「勉強しなさすぎる、どうにかしてほしい」との話をよく聞く。大学全入時代が来てはいるが、新卒で入社して3年以内に辞める人が3分の1に上り、サービス業では50%弱まで増えている。これを、どう回避するか。20〜30代、40代は今後、学び直しをしないと社会で実績を高められない可能性も出てきている。社会に出てからもう一度学び直す需要は、先進国では日本が最も少ない部類に入る。日本の労働力人口は現在の8000万人から、少子高齢化が進んで2060年には4000万人に半減するとみられている。単なる職業訓練ではなく、個々人の生産性をぐーっと高めていかないと経済力がますます落ちてくる時代になりかねない。現在の「働き方改革」は生産効率性を高めるための試金石でもある。
日本はこれまで知識偏重型の「左脳」ばかりで教育してきたが、これからは創造性などを司る「右脳」を鍛える教育が必要になる。もっと実際に使える教育を増やしていかなければならない。そのために教育再生実行会議は専門職大学の設置を推進している。

●光吉眞澄・一般社団法人 京都国際キャリアグループ 理事

 日本ではこれまで大学および大学卒業後に職業教育を受ける機会がほとんどなかった。企業の入社させたい学生を見極める際に、学生の本質的な強みや能力を客観的に掴むことはほぼ不可能で、普通教育のみを材料に、インプレッション(印象)だけで判断するため、入社3年後の離職率が30%まで高まるなどの不幸な事態が起きている。一方で、高等工業専門学校(高専)の学生の離職率は1%に止まっている。高専の学生がきちんとした職業観を磨いてきた一方で、普通の学生は職業観を持つことができないでいる。新しい制度で「専門職大学」を設けるための準備が各地で進んでいるが、この事業構想を佐々木喜一・成基コミュニティグループ代表に持ちかけたところ、新制度・専門職大学「京都キャリア大学」の創設に向けてご協力をいただくことになった。これは単なる職業訓練校ではない。教員の6〜7割を民間から集め、「知識」「技能」、そして何より大切な「行動力」を持っている学生を、新しい評価法で教育していく場となる。民間企業各社の強力なお力添えを期待している。(第2部おわり)


以上

  上記、成基コミュニティグループが3月26日19時に配信したプレスリリースの中で、第2部の登壇者の発言で「ノーベル賞受賞者100人を生みだす」と記述していた部分は、「ノーベル賞受賞者の輩出日本一をめざす」とさせていただきました(2018年3月31日に訂正)。

[講演内容およびプレスリリースに関する問い合わせ先]
成基総研(成基コミュニティグループ会社)
担当:辰巳 直之(マーケティング部 部長、携帯:090-2108-1438)
電 話:075-256-8802
F A X:075-256-8843
メール:tatumin@mail.seiki.co.jp
成基コミュニティグループ
ウェブサイト:http://www.seiki.co.jp
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「志共育」プロジェクトを世界へ 佐々木喜一・成基コミュニティグループ代表の新年談話 /release/201801049559 Thu, 04 Jan 2018 14:30:00 +0900 成基コミュニティグループ 成基コミュニティグループは2018年の最重要な取り組みとして「志共育」を本格推進します。グローバル時代に日本が求める人材に必要な「自らの意志で多様な人々と協働する態度」を育んでいく施策を実施。18年秋に「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を日本で開催するなど、「志共育」の世界展開を目指します。 成基コミュニティグループ
一般社団法人志教育プロジェクト
教育再生実行連絡協議会
「志共育」プロジェクトを世界へ
本格普及に新書刊行、大会も開催
佐々木喜一・成基コミュニティグループ代表による新年の談話


成基コミュニティグループ代表
一般社団法人 志教育プロジェクト副理事長
佐々木喜一氏


1.はじめに
 新年明けましておめでとうございます。成基コミュニティグループを代表して初春のお慶びを申し上げます。日本を取り巻く社会・経済環境が早いスピードで大きく変化し、国内の成長鈍化を示すさまざまな事象が目立つようになっています。そのような激動の時代にあっても、成基コミュニティグループは2018年も「地球・国家・地域レベルの様々な課題に対して『人づくり』という観点から問題解決を図る」というグループの大いなるミッション(使命)の達成に向け、前に歩みを進めていきたいと考えています。塾生およびご家族の皆様、そして一緒に新年を迎えることができたグループ各社員、さらに関係各位のますますのご支援ご協力を賜りたくお願い申し上げます。


2.「志共育」を本格的に推進
 さて、本年の最も重要な取り組みとして、わたくしは「志共育(こころざしきょういく)」を本格的に推進していくことを、ここに掲げたいと思います。「志」とは何でしょうか? 志は「夢」とは違います。「医者になりたい」と思う子どもは、これからも多く出てくるでしょう。しかし、その理由が「たくさん稼げるから楽しく生きられるから」というものであれば個人の欲求だけに留まる「夢」となります。これに対し、「多くの人を病から救いたい」という強いモチベーションを持てば、長く苦しい勉強にも耐えていける「志」として、その子どもたちを支え続けるでしょう。

  「志」は人間として社会に役立って生きていくため力を生み出す根源です。「自分はどう生きていきたいのか」を問う人間の本質的な想いです。幕末に明治日本を創り上げた多くの人材を「志士」に育てた吉田松陰も「志を立てて以って万事の源となす」と断言したほど、重要なものなのです。

 今の子どもたちは、戦後の日本人のようにモノを満たすためのハングリー精神では頑張れないのですが、「誰かの幸せのためになるのなら」という思いがあれば、やる気とモチベーションを高める傾向にあります。これは先生が教えられるものではありません。子どもたちが自分の中から見つけていくものです。ですから「志教育」ではなく、共に育てていく「志共育」なのです。

 文部科学省は2020年の大学入試改革で、これまでのセンター試験に代わる「思考力、判断力、表現力」を評価する「大学入学共通テスト」を導入する方針です。この新しい方針の「肝」は何でしょうか。安倍晋三政権の教育提言を行う諮問機関「教育再生実行会議」のメンバーとして全ての会議に出席したわたくしが、その内容を突き詰めてみますと、グローバル化の時代に日本が求める人材とは、「自らの意志で多様な人々と協働する態度」を育てていくことが肝要だということです。

 自ら多くの人々と共に働いて社会の役に立とうとするなら、「志」が人間の中心に備わっていなければなりません。「志」は、パソコンでいえばOS(基本ソフト)のようなもので、それなくしてはパソコンが動かないように、人間も仕事ができません。「志」は人間が生きていく上での理由となり、人間という存在のすべてであるといっても過言ではありません。この「志」を持たせるプログラムを、2018年は本格的に広げていこうと決意しています。


3.「志共育」を世界に展開
 教育再生実行会議での改革に合わせて、わたくしは「志共育」を民間の塾や私学で推し進めるための組織「一般社団法人 志教育プロジェクト」を2015年に設立しました。新大学入試制度に対応した教育コンテンツ「志共育基礎・応用講座」などです。2018年は、こうしたコンテンツを、「志共育」の理念に賛同した塾や私学などと提携して普及・導入を図るとともに、新たに「志共育」を本格的に一般に根付かせて広めるため、さまざまな施策を実行する年と位置付けています。また、「志共育」を本格的に世界へと広めていくための初年度としたいと考えています。

 その施策の一つが、塾や私学で「志共育」を学ぶ青少年のために、アクティブラーニング教材用の漫画「夢を叶える方法−志の法則−」(2500円、税別)を2月に刊行します。これは、「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」など多数の代表作を持つ漫画家の松本零士氏と、「ドラゴンボールZ」など数多くの人気アニメのストーリーを手がけた脚本家の小山高生氏の協力を得て、志教育プロジェクトの公式キャラクター「夢志(ゆめじ)と未来(みらい)」が登場する強力なアクティブラーニング教材です。さらに、このキャラクターを使った漫画「志シリーズ」の作品について、8カ国語に翻訳し、電子書籍として世界中に配信する事業にも着手いたします。

 さらに、18年9月には日本で「世界青少年『志』プレゼンテーション大会」を今秋に開催いたします。世界各地から若者を集め、各国・地域でリーダーとなる人材に「志」の重要性を理解していただき、これをグローバルに応用できる日本の新しい教育の理念として広めていきたいと考えています。こうして2020年までに、世界200カ国、日本国内1500市町村の青少年に「志共育」を普及させることを、志教育プロジェクトの中間目標としています。


4.おわりに
 日本を取り巻く環境は、ますます激変の度合いを高めていくでしょう。子どもたちが未来の日本で、そして世界で自らを磨き、社会の役に立つために、「志」を立てて羽ばたいていけるよう、成基コミュニティグループは本年も経営陣・社員が一丸となって前進していく所存です。皆様のますますのご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

以上


[佐々木喜一プロフィール]
▶佐々木喜一(ささき・よしかず) 1958年京都市生まれ。同志社大学卒業。1987年に29歳で進学塾「成基学園」の第2代理事長に就任。2013年1月から現在まで安倍晋三首相直属の諮問機関である「教育再生実行会議」の有識者委員15人の1人に選ばれ、安倍内閣が最重要課題として位置付ける様々な教育改革に携わる。著書に「もう一歩踏み出せば人間力は上がる」(有峰書店新社)など多数。



[この内容についての問い合わせ先]
教育再生実行連絡協議会 
担当:幹事長 福原 慎太郎
メール:info@ksjrk.jp
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[メディア様向け プレスリリースに関する問い合わせ先]
エル・ステュディオインターナショナル(PR会社)
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