法人別リリース Wed, 23 Jan 2019 16:35:00 +0900 hourly 1 花王グループの技術イノベーション 実用化第一弾 花王史上最高の洗浄基剤「バイオ IOS」の商品化を発表 /release/201901232483 Wed, 23 Jan 2019 16:35:00 +0900 花王グループ・技術イノベーション広報事務局  花王株式会社(社長・澤田道隆)は、2019年1月23日、花王史上最高の洗浄基剤「バイオ IOS」を主成分とし、これまでの洗浄の概念をぬり変える衣料用濃縮液体洗剤 『アタック ZERO(ゼロ)』を発表... 花王グループ・技術イノベーション 広報事務局
花王グループの技術イノベーション 実用化第一弾
花王史上最高の洗浄基剤「バイオ IOS」の商品化を発表
衣料用濃縮液体洗剤『アタック ZERO(ゼロ)』 を4月1日に発売
 花王株式会社(社長・澤田道隆)は、2019年1月23日、花王史上最高の洗浄基剤「バイオ IOS」を主成分とし、これまでの洗浄の概念をぬり変える衣料用濃縮液体洗剤 『アタック ZERO(ゼロ)』を発表しました。
 「バイオ IOS」は、昨年11月に「花王グループ・技術イノベーション説明会」で紹介された新技術のひとつ。『アタック ZERO』は、その「バイオ IOS」を採用した商品の第一弾になります。花王は、10年以上の歳月を費やして開発した「バイオ IOS」で、洗浄分野においてイノベーションをもたらします。

■1月23日・発表会当日の模様
 はじめに、代表取締役 社長執行役員 澤田 道隆は、「本日は、驚きのある洗剤を数々提案してきた花王から、究極の洗浄イノベーションを提案します。花王史上最高の洗浄基剤である『バイオ IOS』の特徴は大きく2つ。ひとつは『ゼロ洗浄』です。汚れにすばやく吸着し、繊維から汚れを引き離します。『汚れがゼロ』になれば、においのもとがなくなることになり、抗菌剤を使わなくても、抗菌剤使用以上の効果『においゼロ』を可能にします。また、『バイオ IOS』は汚れを除去したのち、水にすばやく移行するので、衣類の『洗剤残りゼロ』にも限りなく近づきます。そしてもうひとつが『サステナブル』であるということです。パーム油を採取する際の搾りカスを原料とした、これまでにない『サステナブル』な洗浄基剤です。『バイオ IOS』は、花王グループが総力を挙げて開発した、花王史上最高の洗浄基剤です。ある意味、不可能を可能にする、世界に誇れる技術イノベーションであると考えます」と、「バイオ IOS」に込める思いを力強く語りました。

花王株式会社 代表取締役 社長執行役員
澤田 道隆

 次に、ファブリックケア事業部長 中尾良雄が登壇し、今回発売する『アタック ZERO』について商品説明を行い、「アタックは発売以来30年にわたり、家事や社会、衣類の変化を見つめて商品を発売してきました。昨今の化学繊維の増加、詰め込みや節水などのお洗たくの変化、汚れの多様化など、現代の洗たく環境は大きく変化しています。そのような変化により、くすみやニオイの原因である汚れが蓄積される負のスパイラルになっていました。『アタック ZERO』は、究極の洗浄パフォーマンスを発揮する『バイオ IOS』を採用することで、衣類の汚れもニオイも洗剤残りもゼロという『ゼロ洗浄』をめざしました。さらに、『バイオ IOS』は使えば使うほど衣類に蓄積されていた汚れが落ち、衣類がよみがえるという効果もあるのです。『アタック ZERO』は、花王初のドラム式専用ラインも提案します。また、計量、開封の煩わしさを解消したワンハンドプッシュをラインアップに追加するなど、多様化するライフスタイルにも対応します。私どもは、お客様が「キレイ!うれしい!気持ちいい!」を実感する瞬間を想像し商品をつくってまいりました。『アタック ZERO』は、今までの洗剤以上に喜びの声をいただけると思っています」と、『アタック ZERO』を紹介しました。

花王株式会社 ファブリックケア事業部長
中尾 良雄

 続いて、ハウスホールド研究所長 岡野哲也より、「バイオ IOS」について説明を行いました。「『バイオ IOS』は、花王が長い年月をかけて洗浄基剤の理想の姿を追い続け、ようやく完成させたものです。界面活性剤において、洗浄に求められる油になじむ性質と水に溶ける性質の両立は、難しいとされています。『バイオ IOS』は、その両立を高いレベルで実現。繊維の汚れに作用し、かつ速やかに水に溶けるという『ゼロ洗浄』を可能にしたのです。『アタック ZERO』は花王のこれまでの界面活性剤研究、そして洗剤研究の知恵と工夫を全て注ぎ込んで作ってまいりました。自信を持ってご提案する、未来に続く新しい洗剤です」と、その洗浄力の高さをアピールしました。

花王株式会社 ハウスホールド研究所長
岡野 哲也


事前にそれぞれの洗剤で、10回洗浄したモデル布を使用



【バイオ IOSの特長】
◎汚れに吸着し、洗浄後の対象物にも残らない 
 「バイオ IOS」は油によくなじみ、水にもよく溶ける特殊な構造を持ち、汚れを除去した後すぐ水に移行するため、洗浄後の対象物にも残らない画期的な洗浄基剤です。グローバルな厳しい使用条件下(低温度下、高硬度水)でも、水によく溶けて高い洗浄力を実現します。

◎サステナブルな未来の洗浄基剤
 「バイオ IOS」は、アブラヤシの実から食用のパーム油を採取する際の搾りカスを原料とした、これまでにないサステナブルな洗浄基剤です。パーム油は、世界で流通する天然植物油脂原料の中で、最も多く使用されている汎用の油脂です。そのパーム油を採取する際の搾りカスである長い炭素数の固体性状油脂は、その用途が限られていましたが、「バイオ IOS」というファインケミカル原料として有効に活用できるようになりました。グローバルで洗浄へのニーズが高まる中、「バイオ IOS」は、これまでほとんど使われなかった油脂原料を有効活用できる、次世代を担うサステナブルな洗浄基剤といえます。
 
 花王の長年の研究知見、製造技術によって生まれた「バイオ IOS」は、洗浄基剤としての大きな可能性を有しています。「アタック ZERO」での展開に続き、今後は、ユニークな界面活性剤としての応用の可能性を広く探索、特長あるグローバル界面活性剤として位置づけられるよう研究を続け、さまざまな角度からの連携を進めます。
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花王グループが、技術イノベーション説明会を実施 5つの新技術を発表 /release/201811270772 Tue, 27 Nov 2018 15:36:52 +0900 花王グループ・技術イノベーション広報事務局               花王株式会社は、11月27日に、「花王グループ・技術イノベーション説明会」を実施しました。  説明会では、昨今の社会課題を解決するために、花王自らがこれまでの研究資産を深耕... 花王グループ・技術イノベーション説明会 広報事務局
花王グループが、技術イノベーション説明会を実施
自然な積層型極薄膜を肌表面につくる
「Fine Fiber(ファインファイバー)技術」など5つの新技術を発表
            
 花王株式会社は、11月27日に、「花王グループ・技術イノベーション説明会」を実施しました。
 説明会では、昨今の社会課題を解決するために、花王自らがこれまでの研究資産を深耕するだけでなく産官学などとも連携・協働し、未来の社会に貢献していくことを強調しました。また当日は、花王が注力する研究領域から、特に「皮膚」「健康」「毛髪」「界面」「環境」の5つの領域における新技術を発表しました。中でも、極細繊維による積層型極薄膜を肌表面に形成する「Fine Fiber(ファインファイバー)」技術は、デモンストレーションを実施。来場された方々に、専用のデバイスから噴き出る直径サブミクロンの極細繊維が、肌の上に、軽く、柔らかく、自然な極薄膜をつくる様子を体験していただきました。
 花王は、「Fine Fiber(ファインファイバー)」技術と化粧品製剤を組み合わせることで、スキンケアやメイクなどの領域で、これまでの常識を超える新たな提案をめざしていきます。

■当日の模様
 はじめに、花王株式会社 代表取締役 社長執行役員 澤田 道隆が「今後の花王グループを支える技術イノベーション」と題して、花王グループの未来の可能性、花王がこだわる「本質研究」、さらには、5つの領域でイノベーションを推進していくことについて説明しました。「ニーズの多様化、エシカル志向の高まり、個性を重視する傾向など、昨今の消費者が求める価値は変化しており、これまでの研究資産の活用に関して、大きく方針転換をしていく必要性があると感じています。これからは、メーカーの自前主義だけでは限界があり、多面的な連携が必要になってきます。ひとつの技術に対して様々な出口を、みんなで考えていくこと。それが、今回の説明会のひとつの目的です。現在、花王が取り組んでいる基礎研究は50以上あります。本日はその中の選りすぐりの5つを紹介しますが、どれも来年中には商品やサービスへの展開を目指しています。この説明会を通して、皆様と未来の方向性を共有したいと思っています。どうぞ、花王の技術力の高さを実感してください」と語りました。
            
              花王株式会社 代表取締役 社長執行役員 澤田 道隆

 続いて花王の研究部門統括である花王株式会社 取締役 専務執行役員 長谷部 佳宏が登壇し、重要研究領域における5つの技術についてプレゼンテーションを行いました。
            
               花王株式会社 取締役 専務執行役員 長谷部 佳宏

 5つの技術のうち、Fine Fiber技術のプレゼンテーションの中では、「人工皮膚は花王でも長年研究をしてきましたが、通気性、通湿性などの課題を乗り越えることが難しい状況でした。しかし、その答えはおむつなどで使われている不織布の中にありました。Fine Fiberは単なるフィルムではありません。直径がサブミクロンの糸状の極細繊維を拡散しながら直接肌に吹き付けることで、軽く、柔らかく、自然な極薄膜を肌表面に作る“見えない・感じない・剥がれない”人造皮膚です。端面(ふち)がなく、凹凸に追随し、皮膚を模倣します。端面がないことで、境界が見えず、肌と一体化できるのです。また、サブミクロン繊維が持つ“毛管力”は、繊維の間に化粧品の製剤をしっかりと保持して離しません。さらに、折り重なった繊維の隙間から水蒸気を通すので、肌を完全に閉塞することなく適度な透湿性も保てます。このFine Fiberは、長年の課題であった、化粧品製剤の肌表面での持続性や均一性に飛躍的な進歩をもたらします。将来的には、化粧品の領域だけでなく治療領域への応用も視野に入れ、研究を深耕していきます」とFine Fiber技術の将来性を示唆しました。
 また当日は、Fine Fiber技術のほかにも、「RNA Monitoring」「Created Color」「Bio IOS」「Package RecyCreation」についても、その詳細を説明しました。

■デモンストレーションブースで、Fine Fiber技術を体験
 会場では、Fine Fiber技術を体験できるデモンストレーションブースを設置しました。実際に体験された方からは「透明で、境目もなく、つけていることが本当にわからないですね」「つけたところを動かしても、違和感がないです」など、驚きの声があがりました。
           

          
                 デモンストレーションの様子

 本日の説明会でご紹介したFine Fiber技術の動画をYouTube「花王動画チャンネル」で公開しております。
花王:Fine Fiber技術 http://youtube.com/watch?v=q0sstO4v4T0

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