法人別リリース Wed, 31 Jan 2024 10:30:00 +0900 hourly 1 「仕事に対する夢やビジョンはありますか?」の問いに「ない」と答えた人は60%。20代は73%が「ない」と回答 /release/202401305959 Wed, 31 Jan 2024 10:30:00 +0900 スタジオテイル   「みんなの転職『体験談』。」(https://studio-tale.co.jp/career-stories/)は、20代から50代の男女を対象に「仕事における将来の夢やビジョン」についてのア... 株式会社スタジオテイル
 
「みんなの転職『体験談』。」(https://studio-tale.co.jp/career-stories/)は、20代から50代の男女を対象に「仕事における将来の夢やビジョン」についてのアンケートを実施しました。
 
アンケート結果から導き出された現代社会人の働くことへの意識傾向について、回答された方々のコメントとあわせて紹介します。
 
 
アンケートテーマ 「仕事における将来の夢やビジョン」について
集計期間:2017年3月30日~2024年1月25日
回答者:20代~50代の社会人男女(全300名 20代:147名 30代:79名 40代:53名 50代以上:21名)
アンケート詳細:https://studio-tale.co.jp/career-stories/opinion/future-dreams/
 
 
「仕事における、将来の夢やビジョンはない」と答えた人は全体の60%  

 
全期間内におけるアンケート結果では、「仕事における、将来の夢やビジョンがある」と答えた人は40%、「将来の夢やビジョンはない」は60%でした。
 
 
年代別・性別の結果  
●年代別

 
年代 夢・ビジョンがある 夢・ビジョンはない 20代 27% 73% 30代 39% 61% 40代 51% 49% 50代以降 58% 42%  
年代別の結果では、40代、50代において「夢・ビジョンがある」と答えた人が過半数を超える結果となりました。
一方、20代、30代では「夢・ビジョンはない」と回答した割合の方が高く、20代においては70%以上の人が「夢・ビジョンはない」と答えています。
 
 
●性別
 
性別 夢・ビジョンがある 夢・ビジョンはない 男性 39% 61% 女性 34% 66%  
性別では、男性・女性どちらも「夢・ビジョンはない」の回答が多く多く見られました。また、その傾向は男性よりも女性が割合として高く表れています。
 
 
 
2023年以降、「将来の夢やビジョンはない」と答える人が増加傾向に  
アンケート結果を時系列で見ると、「将来の夢やビジョンはない」と答える人が2023年以降で高い割合にあることが確認できます。
 

 
 
年 夢・ビジョンがある 夢・ビジョンはない 2017年 47% 53% 2018年 50% 50% 2019年 40% 60% 2020年 43% 57% 2021年 53% 47% 2022年 50% 50% 2023年 24% 76% 2024年 29% 71%  
2017年~2022年まで「夢・ビジョンがある」の回答割合が40~50%であったのに対して、2023年以降は20%台まで下降しています。
 
このあとに紹介する回答者のコメントからは、「将来のことよりもいま現在を大事にしたい」、「夢やビジョンを持つことに必要性を感じられない」という意見が見られます。
近年は、働き方において「将来の夢・ビジョン」よりも別の価値感を重視する人たちの存在が、一層強まってきているように感じられます。
 
 
アンケートコメントから見る、世代別「仕事への意識」の傾向  
続いては、20代から50代までの世代で、「仕事への意識」ではどのような傾向がみられるのか、アンケートコメントを参考に、確認していきます。
 
 
20代の「仕事における将来の夢・ビジョン」のアンケートコメント(一部抜粋)  
「将来の夢・ビジョンがある」と答えた人のコメント
・将来こうしてみたいと考えてる事があると同時に、自信のなさや結婚などを考えると不安になる。(男性)
 
・夢の大きさがその人の器を決めるという言葉があります。今夢がない人、夢を持つことはたとえ現実的な夢ではなかったとしても、とても大切なことだと思います。(女性)
 
・幸運なことに目標とする人に出会えたので、「こうなりたい!」という像はあります。(女性)
 
・それがないと仕事なんてやってられない(男性)
「将来の夢・ビジョンはない」と答えた人のコメント
・どうせ皆平等に死ぬんだから好きなことだけやって死にたい。ダラダラ適当に生きた方が楽。(男性)
 
・〇〇がほしい、☓☓に行きたい、はたくさんあるが、□□のようになりたい(自己実現系)は全く無い。(男性)
 
・頑張っても税金に全て持ってかれる。将来が見えない。夢も希望も持てない。(女性)
 
・みんなは何を目標にしているのか気になる気持ちと、むしろなくても生活できるから夢が必要なのかわからない気持ちがある。(女性)
 
・私は、その日その日に幸せを感じながら生きていきたいです。目標や夢も大事だと思いますが、それに意識しすぎると今が疎かになってしまう気がします。(女性)
 
・能力的に無理かなって思って考えることをストップしてしまう。(女性)
 
・仕事でビジョンを描くのは難しいし、あまりその必要性を感じていない自分がいる。(男性)
 
20代の社会人の方々のコメントからは、「将来への見通しのつきにくさ」「目標達成志向への疑問」への意識が色濃く見られます。
 
「働くということは、こういうもの」という普遍的な概念が失われつつある現代社会において、これからのキャリアをどう描いていくかについて悩む人、そして新たな価値観を見出そうとする人が、この世代に多いことが推測されます。
 
 
30代の「仕事における将来の夢・ビジョン」のアンケートコメント(一部抜粋)  
「将来の夢・ビジョンがある」と答えた人のコメント
・新卒で入った会社で10年以上勤務していますが、専門スキルを身に付けたい!と毎日思っています。(男性)
 
・起業、作品作り、海外進出、やりたいことはいっぱいあります。叶うか分かりませんが。(男性)
 
・今まさに、過去に培ってきた業種で再スタートするか 海外で全てをリセットして再スタートするかの分かれ道です。(男性)
 
・自分の得意なことをしたいです。(女性)
 
・起業・独立を考えています。(女性)
「将来の夢・ビジョンはない」と答えた人のコメント
・仕事よりもプライベートを重視したいと思ってもある程度の収入がないとそれも難しい。(女性)
 
・それより、早く結婚したい。(女性)
 
・今の職場ではそういうの考えにくい。上がトップダウンだし、リタイアなんて大分先だろうし。(男性)
 
30代の人たちのコメントからは、「将来の夢・ビジョンはない」と答える人が多い一方で、「起業」や「専門スキルの習得」といったエネルギッシュなワードも散見されます。
 
社会人として10年以上が経過して、働くことのイメージとあわせて具体的なキャリアビジョンやライフビジョンが形成される年代ならではの結果といえそうです。
 
 
 
40代の「仕事における将来の夢・ビジョン」のアンケートコメント(一部抜粋)  
「将来の夢・ビジョンがある」と答えた人のコメント
・あります。福祉に付随したサービス提供ができる営利目的の事業をしたいと考えています。(男性)
 
・起業したいと思っていますが、できるか不安です。(男性)
 
・以前、編集の仕事をしていました。身体の調子を悪くして今は離職集ですが、改めてまた編集の仕事がしたいと考えています。(女性)
 
・いつまでも夢は持っていたい。(男性)
 
・歴史に爪痕を残したい。(男性)
「将来の夢・ビジョンはない」と答えた人のコメント
・とにかく平穏に暮らせればそれでいいです。(男性)
 
・将来のことはもちろん大事ですが、毎日職場に行くのが嫌ではなく今日も頑張ろうと思って過ごせていることが自分にとっては大事だと感じています。(男性)
 
・そんな余裕はないです。(女性)
 
将来の夢・ビジョンについてのコメントでポジティブなワードが最も多く見られたのは、40代でした。
一方で、その実現の難しさについても、20代、30代より現実的に捉えているようです。
 
「とにかく平穏に暮らせればいい」「今日も頑張ろうと思って過ごせていること」など、将来のことだけでなく「いま現在」を大切にしたいという意見も多く見られました。
 
 
 
50代の「仕事における将来の夢・ビジョン」のアンケートコメント(一部抜粋)  
「将来の夢・ビジョンがある」と答えた人のコメント
・漠然とでも、目指すものがないと仕事に張り合いがない。より具体的の方がよい。(男性)
 
・自分の提案したサービスが「よい形で残る」ことを大切にしたい。(男性)
 
・専業主婦の期間が長かったのですが、50歳になって事務の仕事をはじめました。もっとPCを駆使して活躍する働き方をしたいと思っています。(女性)
 
・新しいビジネスを考えています。どうやって実現するかがわかりませんが。(男性)
「将来の夢・ビジョンはない」と答えた人のコメント
・このまま定年まで何事もなく過ごせたら、それでいいです。(男性)
 
・50代になって、仕事よりも家庭を大事にする生き方にシフトしました。(女性)
 
・まずは健康第一で。余裕があったら将来の夢を考えます。(男性)
 
「将来の夢・ビジョンがある」と答えた割合がもっとも多かった50代ですが、コメントを見ると他の年代と比較して「身近な目標」を掲げるケースが多いようです。
 
「提案したサービスが相手に役立ってもらえること」「まずはPCスキルを高めること」など、実現性の高い目標を挙げる人が多く見られました。
 
 
まとめ  
・「仕事における、将来の夢やビジョンはない」と答えた人は全体の60%
・年代に反比例して「夢・ビジョンはない」と回答した割合は高まり、20代は70%以上が「夢・ビジョンはない」と回答
・2023年以降は、それ以前と比較して「夢・ビジョンはない」と回答する人の割合が高まっている
「将来の夢やビジョン」という言葉が持つイメージは、年代によっても変わる傾向にある
 
筆者の個人的見解ですが、アンケートコメントでもっとも印象深かったのは、「将来の夢やビジョンを持つこと自体を『大事なこと・正しいこと』として語られること」に問題提起をしている人が数名いたことです。
 
「何が正しくて、何が望ましいのか」という価値観は、時代とともに変化します。
 
これまで多くの人が説いてきた「将来の夢を持つことの大切さ」について、今この時代に改めてその理由を考えてみる価値があるのかもしれません。
 
 
関連情報  
「将来こうなりたい!という仕事への夢やビジョンがない…」が若い世代に6割|みんなの意見
https://studio-tale.co.jp/career-stories/opinion/future-dreams/
 
「私たちは、なんのために働くか」を200人に聞いてみた。あなたにとって仕事とは?
https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/what-we-work-for/
 
現在の年収に満足してる?年収アップへの取り組みは?400名へのアンケート結果
https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/salary-satisfaction/
 
 
情報提供サイト:みんなの転職「体験談」。─ https://studio-tale.co.jp/career-stories/
]]>
仕事に求めるのは「やりがいよりも収入」──2022年から増加傾向に /release/202306066171 Tue, 06 Jun 2023 13:30:00 +0900 スタジオテイル   「みんなの転職『体験談』。」( https://studio-tale.co.jp/career-stories/ )は、20代から50代の男女を対象に「収入とやりがい、仕事においてどちらをより... みんなの転職「体験談」。
 
「みんなの転職『体験談』。」( https://studio-tale.co.jp/career-stories/ )は、20代から50代の男女を対象に「収入とやりがい、仕事においてどちらをより求めるか」についてのアンケートを実施しました。
 
アンケート結果から導き出された、現代社会人の働くことへの意識傾向について、回答された方々のコメントとあわせて紹介します。
 
 
アンケートテーマ 「収入とやりがい、仕事においてどちらをより求めるか」
集計期間:2017年3月30日~2023年5月31日
回答者:20代~50代の女性(全305名 20代:148名 30代:57名 40代:55名 50代以上:45名)
アンケート詳細:https://studio-tale.co.jp/career-stories/opinion/salary-vs-fulfillment/
 
 
 
「収入を重視する」と答えた人は52%、「やりがいを重視する」は48%  

 
全期間内におけるアンケート結果では、「収入を重視する」と答えた人は52%、「やりがいを重視する」は48%でした。
 
 
年代別・性別の結果  
●年代別

 
年代 収入を重視 やりがいを重視 20代 53% 47% 30代 55% 45% 40代 49% 51% 50代以降 42% 58%  
年代別の結果では、20代~30代の若年層において「収入を重視」と答える割合の高まりが見られました。
 
 
●性別

 
性別 収入を重視 やりがいを重視 男性 48% 52% 女性 55% 45%  
性別では、女性において「収入を重視」と答える割合が高まる結果となりました。
 
 
 
2022年以降、「収入を重視する」と答える人が増加傾向に  
アンケート結果を時系列で見ると、「収入を重視する」と答える人が年々増加傾向にあることが確認できます。
 
 

 
年 収入を重視 やりがいを重視 2017年 45% 55% 2018年 48% 52% 2019年 51% 49% 2020年 52% 48% 2021年 50% 50% 2022年 56% 44% 2023年 59% 41%  
2017年では「収入を重視:45% やりがいを重視:55%」だったのが、5年後の2022年では「収入を重視:45% やりがいを重視:55%」とほぼ割合が入れ替わった結果となっています。
 
とくに2022年~2023年において、「収入を重視」の割合は一層の高まりが見られます。
 
 
 
アンケートコメントから見る、働くことへの意識変化の傾向  
2017年から5年の歳月の間に、人々の働くことへの意識はどのように変化していったのでしょうか。
アンケートコメントを参考に、見ていきましょう。
 
 
2017年~2018年時期のアンケートコメント(一部抜粋)  
「収入を重視する」で見られたコメント
・収入も増えればやりがいも同時に増えるかと思います。(20代 男性)
・やりがいがなきゃ続けられないのかなあ、と。(20代 女性)
・忙しく大変過ぎてやりがいを感じる感覚がないんです。これもお金、子供達のため、生活のためと割り切ってはたらいています。(30代 男性)
・お金は裏切らないので(40代 女性)
・人生の楽しみは休日にあります。そのためにはお金はやっぱり、ね。(50代 男性)
「やりがいを重視する」で見られたコメント
・人生の中で働いている時間は長い。1週間のうち5日も仕事をしている。その時間が少しでも楽しくてやりがいがある方が1週間楽しく過ごせる。(20代 女性)
・一日8時間もつまらないことをするようなつまらない人生をして何が楽しいのか。これがわからない。(20代 男性)
・お金のためだけに仕事をしていてもモチベーションに限界があると思う(30代 男性)
・やりがいがないと続かないと思います。(40代 男性)
 
 
2022年~2023年時期のアンケートコメント(一部抜粋)  
「収入を重視する」で見られたコメント
・金が一番(20代 男性)
・やりがいがあっても、お金がなければ続かない(30代 女性)
・周囲を見る限り、収入が上がるにつれて自然とやりがいも伴う傾向にある。逆は、不確定要素が多いので優先度は低い。(30代 男性)
・やりがいがあっても、給料が少なければ生活が成り立たないから(40代 男性)
・プライベートを充実させたいので収入があったほうがいい。それなら特別やりがいなんか感じなくてもいい。(50代 女性)
「やりがいを重視する」で見られたコメント
・やりがいがないと無気力な人生になりそうだから(20代 男性)
・高給職についていたけど心身ともに疲れ果ててしまった。健康が1番。(20代 女性)
・生活する上で最低限のお金さえあれば、あとはやりがい重視したほうが楽しく生きられる。(30代 男性)
・やっぱりだいじなのはお金よりもやりがいですよね。(50代 男性)
 
 
2017年~2018年時期と2022年~2023年時期のコメント「ポジティブ/ネガティブ」度数比較  
 
●2017年~2018年時期

 
●2022年~2023年時期

 
※上記のグラフ結果は、株式会社ユーザーローカル「AIテキストマイニング(https://textmining.userlocal.jp/)」を使用したものです。
 
 
アンケートコメントでは全体的にネガティブな声が多く、近年の2022年~2023年は一層その傾向が強まっていることが確認できます。
 
人々の働くこと自体への意識においても、同様の変化(ポジティブ感情よりもネガティブ感情の強まり)が起きているのかもしれません。
 
 
まとめ  
●「収入を重視する」と答えた人は52%、「やりがいを重視する」は48%
● 年代別では、20代~30代の若年層で「収入を重視」と答える割合がやや高い
● 性別では、女性に「収入を重視」と答える割合がやや高い
● 時系列で見たときに、2022年以降「収入を重視」と答える人の割合が高まる傾向がみられる
 
2020年以降は、コロナ禍に始まり、急激な円安、そしてロシアのウクライナ侵攻と、大きな歴史の転換点となりうる事柄が多く訪れました。
現代社会に生きる私たちの意識もまた、それらに伴って変容していることは確かでしょう。
 
一方で、大きな流れの中においても、一人ひとりの意識・行動は周囲に影響を与えていくものです。
本レポートが、皆様の「これからの望む働き方」を改めて考える、一助となれれば幸いです。
 
 
関連情報 ・収入とやりがい、仕事に求めるのはどっち?|みんなの意見 https://studio-tale.co.jp/career-stories/opinion/salary-vs-fulfillment/
・「私たちは、なんのために働くか」を200人に聞いてみた。あなたにとって仕事とは? https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/what-we-work-for/
・現在の年収に満足してる?年収アップへの取り組みは?400名へのアンケート結果 https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/salary-satisfaction/
 
・情報提供サイト:みんなの転職「体験談」。─ https://studio-tale.co.jp/career-stories/
 
]]>
「これから先も、働き続けたい」女性は73%。女性の望む「働き方・生き方」とは?400名のアンケート結果 /release/202304174968 Tue, 18 Apr 2023 10:30:00 +0900 スタジオテイル 「みんなの転職『体験談』。」(https://studio-tale.co.jp/career-stories/)は、20代から50代の女性を対象とした「これから先の働き方」についてのアンケートを実... 株式会社スタジオテイル
「みんなの転職『体験談』。」(https://studio-tale.co.jp/career-stories/)は、20代から50代の女性を対象とした「これから先の働き方」についてのアンケートを実施しました。
調査結果から確認できる女性の望む働き方・生き方の傾向について、アンケートで頂いたコメントとあわせて紹介します。
 
アンケート概要 「女性の望む働き方について」
集計期間:2023年3月30日~2023年4月10日
回答者:20代~50代の女性(全400名 20代:52名 30代:147名 40代:128名 50代以上:73名)
 
 
1)「働きたい / 働きたくない」どちらの気持ちがより強いかでは、「働きたい」が73% 女性の方への「これからも働き続けたいですか?」という質問に対して、「どちらかというと働きたい/働きたくない」方々それぞれの割合は、以下のとおりでした。

「どちらかというと働きたい」と回答した人は全体の73%、「どちらかというと働きたくない」と答えた人は27%でした。7割以上の人は、今後も働きたいという気持ちのほうが強いことが分かります。
 
「働きたい」と答えた方の中にも、心のどこかで仕事を辞めたいと感じている方がいるかもしれません。あえてどちらかを選ぶとすれば「働きたい」という気持ちが上回っていると捉えることもできるでしょう。
 
 
女性の未婚・既婚別「働きたい / 働きたくない」割合
 
 
女性の定職の有無別「働きたい / 働きたくない」割合
 
 
女性の世帯年収別「働きたい / 働きたくない」割合
 
女性の年代別「働きたい / 働きたくない」割合
 
年代別の結果では、年齢が上がるほど「働きたい」という回答が増える傾向が見られました。
50代以上の方々は、約8割が「働きたい」と答えています。
年齢が上がるにつれて、自身や家族が定年退職を迎えた後の人生設計について考える方の割合が増えていくことが推測されます。
 
 
2)女性の「働きたい」理由で多いのは、「現在~将来の暮らしを守るため」 次に、「働きたい」と答えた女性の方(294名)を対象に、働き続けたい理由を質問しました。
なぜ今後も働き続けたいと回答したのでしょうか。

 
最も多かった回答は「現在の生活を維持するため」で、働き続けたいと回答した方のうち33%を占めています。
他にも「将来または老後の蓄えのため」「家族を養っていくため」といった理由を合わせると、金銭面を理由に挙げた方の割合は63%に達していました。
 
 
女性の年代別の「働きたい」理由
「働きたい」理由を年代別に見ると、全ての年代で「現在の生活を維持するため」と回答した人の割合が3割を超えていました。
一方、「将来または老後の蓄えのため」と答えた方が最も多かったのは40代、「有意義な時間・人生を求めて」という回答が最も多かったのは50代以上という結果が出ています。
反対に「趣味・余暇を楽しむため」と回答した人の割合は、30代以上では5〜6%に留まっていました。
 
 
「働きたい」と答えた女性は、何歳まで働きたいと思っている? では、働きたいと答えた女性の多くは、具体的に何歳頃まで働きたいと考えているのでしょうか。

 
最も多かった回答は「65歳くらいまで」で、全体の27%を占めていました。公的年金の支給開始年齢にあたることから、年金の受給年齢を1つの区切りと考えている方が多いことが推測できます。
ただし、70歳くらいまでと答えた人が15%、70歳以上と答えた人が18%と、合計で33%もの人が年金受給年齢に達した後も働きたいと回答しています。
 
 
3)女性の「働きたくない」理由で多いのは、「自分の時間」と「健康上の理由」 次に、「どちらかというと働きたくない」という回答の理由を見ていきます。「働きたくない」と答えた方のうち、理由として挙げられていたものの割合は下図の通りです。

最も多かった理由は「自分の時間を大切にしたいため」で、回答全体の30%でした。
一方で、「趣味・余暇を楽しみたいため」との回答は12%に留まっていることから、「自分の時間を大切にする」ことの意味合いに幅があることが窺えます。
また、「怪我・病気そのほか健康上の理由」が2割近くに達していることから、体調面も今後の働き方に少なからず影響を与えていることが分かります。
 
 
女性の年代別の「働きたくない」理由
 
働きたくない理由を年代別に見ると、「自分の時間を大切にしたい」という回答の割合が最も高いのは20代でした。
反対に、50代以上では「怪我・病気そのほか健康上の理由」が最も多く40%に達していました。
 
 
4)女性の「これからの働き方・生き方」で望んでいること アンケートでは、これからの働き方や生き方についても尋ねました。

 
最も高い割合を占めていた回答は「無理のないペースで働いていたい」で、全体の15%でした。
他にも「仕事と家庭をバランスよく両立したい」が13%だったことから、仕事一色の生活にしたくないと感じている方が多いことが見て取れます。
 
一方で、「仕事にやりがい・楽しみを見つけたい」「当面は仕事に専念したい」との回答が合わせて20%にのぼっており、今は仕事を頑張りたいという考え方の方も少なくないことも窺えます。
 
 
女性の年代別「これからの働き方・生き方」で望んでいること
これからの働き方・生き方を年代別に見た場合、最も多かった回答は次の通りです。
 
・20代:スキルを身につけたい・高めたい(19%)
・30代:仕事と家庭をバランスよく両立したい(17%)
・40代:無理のないペースで働いていきたい(23%)
・50代以上:仕事と家庭をバランスよく両立したい/当面は仕事に専念したい(いずれも14%)
 
年齢を重ねるごとに、働き方と健康・暮らしとのバランスに対する関心が高まっていく傾向があります。
 
 
女性の年代別「これからの働き方・生き方」で望んでいることのコメント抜粋 できれば資格を取って専門的な仕事をしたいです。そして会社勤務をしたあとは自分で仕事をしたり在宅で働ければと思っています。会社勤めが自分には合っていないのでできるだけ早めに実現したいなと日頃感じています。 (まろんさん 20代 神奈川県 定職に就いていない 年収200万円未満)
将来子どもが生まれたら、夫と協力して育児をし、仕事も続けていきたい。親が元気なうちは頼れるところは頼って助けてもらおうと思う。そして親が今よりも高齢になってきたら、今までの感謝も込めて世話をしてあげたい。現実的ではないかもしれないが、将来的には子どもと親の世話をしながら仕事も続けていくことが理想。 (akariさん 30代 京都府 定職に就いていない 年収300〜400万円)
年齢を重ねると共に体力は低下すると思うので、その年齢にあったペースで働き続けられたらいいなと考えています。私の周りにいるお年寄りは、仕事を続けて、社会と関わりを持っているほどお元気でいらっしゃるので、私も見習いたいと思っています。 (ミミさん 40代 東京都 クリエイティブ職 年収200万円未満)
今の職場、仕事が大好きだし、社会的にもとても意義があると信じているのでこの事業を次世代に残すため全力で努力したいと思っています。あと10年は全力で走りきるつもりでいます。その後は、もし今の職場に残るとしたら、後輩たちを支えたいです。もし残れないとしたら、小さな事業を起こすなり新しいことを始めたいし、まだまだ勉強もしたいと思っています。一生現役で無理なく働けるのが一番の望みです。 (みいさん 50代以上 東京都 その他職種 年収300万円〜400万円)
「仕事と家庭をバランスよく」と一口にいっても、家庭内の事情はさまざまです。親の介護のためという人もいれば、子どもやパートナーと過ごす時間を大切にしたいという人もいます。
仕事も人生の一部であることは間違いないので、「仕事だけ」「家庭だけ」といった捉え方ではなく、どの役割においても誠実にありたいという思いを抱いている方が多いようです。
 
 
5)女性の「これからの働き方・生き方」で不安や不満に感じていること アンケートでは、今後の働き方・生き方について不安に感じていること、不満に思っていることも質問しました。回答の結果は以下の通りです。

最も多かった回答は「収入が少ない・出費が多いことへの不安・不満」で、全体の19%を占めていました。
「働き続けたい理由」の質問では全年代で3割以上の方々「現在の生活を維持するため」と答えていたことを踏まえると、経済的な問題に対する不安・不満を抱えている方が数多くいることが分かります。
 
このほか、上位を占めていた回答として「家事・子育てで時間が取れない」「自分の望む働き方が出来ない」などが挙がりました。
 
 
女性の年代別「これからの働き方・生き方」で不安や不満に感じていること
年代別に見た場合、最も高い割合を占めていたのは次の回答でした。
 
・20代:収入が少ない・出費が多い
・30代:家事・子育てで時間が取れない
・40代:家事・子育てで時間が取れない
・50代以上:収入が少ない・出費が多い
 
家事や子育てが多忙になりやすい時期には時間の問題を抱えやすい一方で、時間が確保できれば問題が解決するとも言い切れない実態が浮かび上がってきます。
子育て世帯の方は、育児が一段落した後の働き方や収入源についても見通しを立てておく必要があるでしょう。
 
 
女性の年代別「これからの働き方・生き方」で不安や不満に感じていることのコメント抜粋 年収が300万ないことが悩みです。仕事に対して不満はないけど、将来を考えるとスキルも身につかないで今の会社にしかいれないことになりそうで不安です。年齢が20代後半なのでもうそろそろ転職活動をして年収アップ、スキルアップを目指していきたいです。  
(ねけめさん 20代 大阪府 事務/アシスタント 年収200万円〜300万円)
若い時には色々と選べた仕事も、子供がいる生活になると色々な制約がでてきてしまい過去にやっていた職種を諦めたことがあります。これから年をとると選べなくなると思うので、何が高齢になっても自分が続けられることかを早く考えていかないといけないと思います。 (やすさん 30代 兵庫県 その他 年収200万円未満)
子育てと仕事の両立がなかなか難しい。実家が遠方のため頼ることができず、子供(兄弟なし)が帰宅してから子供が一人になってしまうので、そのことを考えると仕事を探すことができません。通っている小学校の学童は定員オーバーのため、入ることが難しそうです。子供がいることで、仕事をするか悩んでいます。 (cherryさん 40代 千葉県 定職についていない 200万円未満)
お給料が安い会社に勤めているので、金銭的に子どもたちへのサポートが出来るか不安です。歳をとるにつれて、子供のお世話になる方が多いかもしれないので、何年か先にどうなるかは、はっきりとはわからないのが現状です。 (はなはなさん 50代以上 香川県 事務/アシスタント 年収200万円〜300万円)
今後も働いて収入を得たいという方がいる一方で、さまざまな制約や条件によって思い通りの暮らしを実現するのが難しいと感じている方も多いことが伝わってきます。
将来への見通しを立てようにも、解決策が見つからないというケースもあるようです。
 
 
6)「望む働き方・生き方」に向けて行動をしている人たちの紹介 最後に、自身が望む働き方・生き方の実現に向けて、実際に行動している方々のコメントを紹介します。
今後の働き方や生き方を考えていく上で、何らかのヒントを得られるかもしれません。ぜひ参考にしてください。
 
自分に合った働き方の模索 本当は、子どもが欲しかったです。ですが、40歳を過ぎるまでずっと仕事に注力して、独身で居続けて。
41歳になったときに、自分には家族もなくそして(仕事が忙しくて)自分の時間すらないことに気付きました。
そこで取った行動が、「残業のない職場」で働くこと。給料はとても減ってしまいましたが、自分の時間を持てたこと。それがとても幸せに感じて、「この先も頑張っていこう」というエネルギーを持てました。
(めろんさん 40代 女性 事務/アシスタント 三重県 年収200万円〜300万円)
銀行員からWebディレクターに転職しました。
銀行員のときは毎日がルーティンワークでしたが、Webディレクターになってからは、「同じ日は二度とやってこない」感じです。その分忙しくはありますが、やりがいを感じられますし、今の仕事の方が自分に合っていると感じます。
(はるこさん 30代 女性 クリエイティブ職 大阪府 年収300万円〜400万円)
ずっと子どもが生きがいでした。でも子どもたちが成人してからは、「仕事」を生きがいにしようと40歳からの復職でした。医療事務の仕事に就きたかったので資格も取得しました。大変でした。
医療事務の仕事はすぐ慣れてきたんですが、それからまた歳月が過ぎて48歳になったとき、だんだん身体も頭の回転も鈍ってきて、「ここでもう働くのは無理かも」って思ったんです。それで、今度はドラッグストアに転職して。ここも、大変でした。でも、それでも新たな仕事への意欲が漲っています。
大変だけども、「新たに一から」の気持ちで。不思議と、働いているときが一番充実します。
(さわこさん 40代 女性 販売/サービス職 岡山県 年収300万円〜400万円)
3名の方々は自分に合った働き方を模索した上で実際に行動してきたことが窺えます。
転職など環境を変える際にはリスクも伴うため、安易に決断できることではありません。
 
しかし、自分に合った働き方についてじっくりと考えた末に「環境を変えたほうがよい」という結論に至ったのであれば、思い切って行動してみるのも1つの方法です。
現状の悩みを小さな単位に分けた上で、解決できそうな部分がないかを検討してみるのもよいかもしれません。
これまでと異なる環境に馴染むのは大変な面もあるものの、コメントにもある通り新たな気持ちで取り組むことでエネルギーが湧いてくることもあるはずです。
 
 
将来への計画立て コロナ禍の影響で退職することになって、そのときに「これから先の自分の人生をどうしよう」とずっと考えていました。
そうして思い立ったのが、「地方での一人暮らし」。私は生まれも育ちもずっと東京で、働いてからも実家暮らしでした。
いつか、もっと自然の豊かなところで暮らしたい。本当は定年になってから実現できればと思っていたのですが、40年ほど早まりました笑。栃木の観光地に引っ越して、その地の宿泊施設で働くことになりました。
rurunoさん 20代 女性 販売/サービス職 栃木県 年収200万円~300万円
生活していくのに一番心配なのはお金のことですよね。
ですが、ライフプランを立てたことで子供の教育資金や住宅ローン、老後などの心配がなくなり、安心感をもつことができました。
現在建てた計画でこのまま貯金していけば、この先の人生でお金に困ることはないと思っています。
 
一度しっかりとライフプランを立てると、その先は計画通りやっていけば良くて楽なので、プランを立てて良かったと思っています。
(Kさん 30代 女性 企画/管理 神奈川県 世帯年収500万円〜600万円)
家をローンで購入してますので、その返済がずっと気がかりだったのですが、いちどシミュレーションしたところ、プランより少し早く返済出来そうなことがわかりました。
 
子供が大学卒業するまでに2,000万かかるとどこかで聞いたので、子供に使うお金にも柔軟に考えながら、学資保険などを利用し積み立てることもできました。
 
貯蓄目標が少し高めに設定しているのもあり、一気に目標達成!とかではなく、コツコツと地道な活動ではありますが、割と楽しみながら生活してます!
 
また、車が壊れたり、病気で子供が入院したりと、色んなアクシデントもありましたが、その辺も柔軟に夫婦で対応しながらやっていけるようになりました。
(ゆうゆうさん 30代 女性 営業 東京都 世帯年収500万円〜600万円)
「自然豊かな地で暮らそう」「ライフプランを立ててみよう」「ローンの返済シミュレーションをしておこう」といったように、3名の方々は将来に向けた計画をより具体化していることが分かります。
人生に悩みは尽きないものですが、全ての悩みを解決することは難しくても解決できそうな側面を探すことはできるケースも多いのではないでしょうか。
 
実際、お金の問題に関してはシミュレーションやライフプランを実行したことで気持ちの面で楽になったという声が聞かれます。
まずは今の時点でできることを行動に移していくことで、悩みを解決するための糸口が見つかる場合もあるでしょう。
 
 
「いま、現在」への楽しみややりがい 途上国の貧困地域の支援をするNGO団体で働いてます。
私が支援するのは、いわゆる「貧困層」の子供たちです。彼・彼女たちは、私たちにとっては「当たり前」の生活を知りません。だから、その劣悪な環境から抜け出る術を知らない。そんな子供たちを助けること──それが、今の私の仕事で、そして私がずっとしたかったことでした。
海外ですし、途上国ですし、大変なこともありますが、日本で働いている時よりも、やはり自分がしたかったことだからでしょうか、のびのびとやりがいを持って働けています。
(Eriko さん 30代 その他 海外 年収200万円〜300万円)
2013年にうつ病になって、2年間の闘病生活ののちに職場復帰したのですが、いつ再発するかが常に怖かった。だから私は、理学療法士のキャリアを捨てて、パン屋のパートに就職しました。
パン屋を選んだ理由は、1日6時間の短時間勤務だったのと、なによりパンが好きだったから。毎日パンの香ばしい香りに包まれて幸せです。年収よりも心のゆとりを選ぶのが、私には正解でした。
(ラッキーさん 40代 女性 販売/サービス職 大分県 世帯年収500万円〜600万円)
新聞社の記者で働いていましたが、10年前に大病を患って退職しました。
今は大分回復してきて、フリーのライターをやっています。幸い、当時いっしょに働いていた人から細々とですがお仕事を頂いています。
最近は認知症の母の介護もやっています。変な話ですが、母とは認知症になってからより仲良くなれた気がします。仕事も介護も大変ですし、身体の不調もありますが、今が楽しいかどうかと聞かれたら、「楽しい」ですね。
(Hさん 50代 女性 クリエイティブ職 大分県 世帯年収200万円〜300万円)
3名の方々に共通しているのは「いま、現在」の時点で取り組みたいこと・やりがいを感じることに注力している点です。
「結局のところ、自分は何がしたいのだろう?」と自分の気持ちに向き合った結果、やるべきことがシンプルになっていたのでしょう。
 
将来に向けた人生設計を立てたり、今後の働き方を真剣に考えたりするのが重要であることは間違いありません。
一方で、将来は1日1日の積み重ねで作られていくものです。「〇〇しないといけない」という思いに囚われてしまうと、自分自身の今の気持ちや欲求を押し殺してしまいかねません。
ご自身の「〇〇したい」という気持ちに目を向けることも、幸せや生きがいを感じるうえで、大切なことでしょう。
 
 
まとめ)将来に目を向けつつ、今を充実させるための手段を模索しよう 「女性の活躍推進」といった目標が掲げられているとはいえ、「今後も働き続けられるか?」「働き続けたいのか?」といった思いや事情は人によってまちまちです。
今回紹介したデータやコメントからも、多くの人が「本当は〇〇したい」という思いを抱えていることが分かります。
これからの働き方について悩んでいた方の中には、悩みを抱えているのが自分だけではないと感じた方もいるのではないでしょうか。
 
6章で紹介した9名の方々のコメントからは、将来に対する不安や現状への不満を抱えながらも、少しでも今を充実させようとするひたむきな思いが伝わってきます。今回紹介した方々のコメントが、皆さんの将来をより良くしていくきっかけになれば幸いです。
 
 関連情報 「私たちは、なんのために働くか」を200人に聞いてみた。あなたにとって仕事とは?
https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/what-we-work-for/
 
現在の年収に満足してる?年収アップへの取り組みは?400名へのアンケート結果
https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/salary-satisfaction/
 
情報提供サイト:みんなの転職「体験談」。─ https://studio-tale.co.jp/career-stories/
]]>
現在の年収に満足してる人は約33%。年収アップへの取り組みで最も多いのは「複業」 /release/202303073656 Tue, 07 Mar 2023 10:00:00 +0900 スタジオテイル   株式会社スタジオテイルは、現在の年収への満足度と年収アップへの取り組みについてアンケート調査を実施しました。 調査結果から浮かび上がってきた働く方々のリアルな声とともに、過去に年収アップを実現し... 株式会社スタジオテイルは、現在の年収への満足度と年収アップへの取り組みについてアンケート調査を実施しました。
調査結果から浮かび上がってきた働く方々のリアルな声とともに、過去に年収アップを実現した方々が講じた対策を紹介します。
 
 
アンケート概要
テーマ 「現在の年収への満足度と年収アップへの取り組みについて」
集計期間:2023年2月15日~2023年2月25日
回答者:会社に勤務している20代~50代(全400名 男性:246名 女性:152名 その他:2名)
アンケート詳細:https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/salary-satisfaction/
 
 
 
●現在の年収に満足していますか?─「不満」が67%  
「現在の年収に満足していますか?」のアンケート結果(n=400)

 
 
現在の年収に「満足している」「少し満足している」と答えた人は、全体の33%に留まりました。とくに「満足している」と回答した人は7%と、全体の中でも少数派という結果が出ています。
 
一方、現在の年収が「少し不満」「不満」と答えた人は67%にのぼりました。7割近くの人は現状の年収に満足しておらず、本音としてはより高い年収を希望していることが分かります。
 
 
 
年代別 年収満足度 「現在の年収に満足していますか?」のアンケート結果(年代別 n=400)
 

 
年代別に見ると、現在の年収に「満足している」「少し満足している」と回答した人は40代以上の年代に多いことが分かります。
反対に「少し不満」「不満」と答えた人は20代・30代に多く見られ、20代に至っては72%の人が現状の年収に不満を抱いていることが浮き彫りになりました。
 
 
 
世帯年収別 年収満足度 「現在の年収に満足していますか?」のアンケート結果(年収別 n=400)
 
 
世帯年収別の満足度では、「満足している」と答えた人の割合が最も高かったのは年収1,000万円超の世帯でした。
反対に年収200万円未満の世帯で「満足している」と回答した人は0%という結果が出ています。
 
一方、年収に何らかの不満を抱いている人の割合は年収が上がるにつれて概ね低くなっていくものの、500〜800万円の年収帯では「少し不満」「不満」を合わせた割合にほとんど差が見られないことが分かります。
 
 
 
2)年収アップのための取り組みをしていますか?─「YES」が74%  
「現在、年収アップのために取り組んでいることはありますか?」のアンケート結果(n=400)  

 
年収アップに向けて何らかの取り組みをしている人は74%と、高い割合を占めています。
1つめの質問で現在の年収に「少し不満」「不満」と回答した人の割合(67%)を上回る結果となりました。現在の年収に大きな不満がなくても、年収アップに向けて取り組んでいる人がいることが窺えます。
 
 
 
年齢別・世帯年収別 年収アップに向けた取り組み 「現在、年収アップのために取り組んでいることはありますか?」のアンケート結果(年代別 n=400)
 

 
 
「現在、年収アップのために取り組んでいることはありますか?」のアンケート結果(年収別 n=400)
 

 
 
年収アップに向けた取り組みに対して、若い年代ほど積極的な傾向があることが窺えます。
とくに20代・30代で「年収アップに取り組んでいる」と答えた人は全体の76%に達しており、4人に3人は何らかの取り組みを実践しているという回答を得ました。
 
世帯年収別では、年収アップに向けた取り組みに積極的な人の割合が最も高いのは世帯年収400万円〜500万円という結果が出ています。
 
ただし、どの年収帯でも6割を超える人が年収アップに取り組んでいることから、現状の年収に関わらず年収を上げるための具体的な行動を取っているといえるでしょう。
 
 
年収アップへの取り組みで多いもの  
「年収アップのために具体的に取り組んでいることは何ですか?」のアンケート結果(n=296)
 

 
 
最も多かった回答は「複業」で、「年収アップに取り組んでいる」と答えた人のうち約53%を占めていました。次に多かったのは「資格の取得」で約38%、次いで「スキルアップ」が約31%にのぼります。
 
注目すべきは「昇進・昇格への働きかけ」「個人成績を伸ばす」「上司との関係構築」など、現在の職場で評価をより高めるための試みをしている人が少なからずいることです。
 
年収を上げるための方策と聞くと、複業や転職など環境を大きく変える行動をイメージしがちですが、現在の環境下で努力することが重要と捉えている人も数多くいます。
 
 
 
世帯年収別の年収アップのための取り組みの内訳(n=296)  

 
「複業」と回答した割合が最も高かったのは年収500万円〜600万円の層でした。
ただし、全体の傾向として年収が上がるにつれて複業の割合は概ね減少傾向にあることが分かります。一方、「スキルアップ」や「昇進・昇格への働きかけ」は年収の高まりに応じてやや増加傾向が見られます。
 
 
 
「年収アップのために具体的な取り組みをしている」と答えた人のコメント(一部抜粋)  
本業での収入アップが見込めないため、副業で物販を始めました。
まだまだ大きな年収アップにはつながっていませんが少しずつ収入が増えてきています。
この収入を再投資して、さらに収入を増やすことを意識して、進めています。」
 
(ZAPさん 30代 男性 公務員、農林水産・鉱業など・クリエイティブ職 東京都 世帯年収600万円〜700万円)
現在のパートタイムの仕事は週5勤務できる方が優先になっています。
旦那の休みが平日で自身も旦那の休みに合わせて働いている関係上、勤務時間がどうしても少なくなってしまっているため、在宅でWワークをして家計の足しにしています。
 
(さくらさん 20代 女性 医療/福祉・その他職種 北海道 世帯年収400万円〜500万円)
資格を複数取ってより仕事の幅を広げるように意識しています。
そうすれば今やっている仕事以上のことができるようになって仕事も増えて収入も増えていくと思うからです。
なので今は今ある資格よりもさらに上位の資格や同列の資格を取ることに注力しています。
 
(けいさん 40代 男性 サービス業・専門職 鳥取県 世帯年収300万円〜400万円)
年収UPのために「顧客の本当の願いを叶えられるような営業をする」ことを意識しています。
営業職だと、自分の営業目標を達成することに意識が向きがちですが、顧客満足に意識を向けることで、最終的には結果がついてくると考えています。
 
(シゲさん 20代 男性 IT/通信・営業職 東京都 世帯年収400万円〜500万円)
 
コメントからの考察
 
複業に取り組んでいると回答した人の具体的な仕事内容としては、ポイ活やクラウドソーシング、ブログ運営、Webデザインなどが見られました。本業の傍ら取り組める複業を見つけ、成果を挙げつつある人もいるようです。
 
資格取得に関しては、現在の職務に関わりの深い資格の取得を目指している人、仕事の幅を広げるための資格取得を希望している人、将来的に転職することを見据えて勉強している人が多く見られました。
 
 
 
「年収アップの取り組みはしていない」と答えた人で、多かった意見 「年収アップに対して、とくに取り組みはしていない理由は何ですか?」のアンケート結果(n=104)
 

 
最も多かった回答は「自分からの働きかけでは変わらない」で、全体の約36%を占めていました。
現状では何か行動を起こしたとしても、年収アップに繋げるのは難しいと感じている人も多いことが分かります。
 
次いで多かった回答は「現在の年収に満足している」「プライベートの時間を大切にしたい」で、それぞれ約18%、約13%という結果です。
ライフワークバランスという言葉があるように、プライベートの時間を犠牲にしてまで年収アップを図る必要はないと感じている人も、少なからずいることが窺えます。
 
 
 
「年収アップの取り組みはしていない」と答えた人のコメント(一部抜粋)  
がんばって働いても評価されないことは勤務してから先輩とかを見ていてもわかるから。
結局は社長の好き嫌いで評価は変わる。
がんばるだけ損するし、社長に嫌われない程度に仕事こなしたらある程度昇給するからそれで満足してます。
 
(nkzw831さん 30代 男性 小売・販売/外食・宿泊・技術職(メディカル/化学/食品) 大阪府 世帯年収700万円〜800万円)
年功序列の体質の会社であるため、特に年収アップのために!と意識して行動していることはありません。
また、比較的安定している会社ですが、この先不透明な時代なので、会社の中だけで評価されるスキルを身につけてもあまり意味がないかなと思っています。
 
(ゆーりさん 30代 女性 メーカー・事務/アシスタント 島根県 世帯年収500万円〜600万円)
単純に年収が高くなるだけなら良いのですが、仕事内容が複雑で高度になったり拘束時間が長くなったりすると思うので、あまり年収アップを意識しません。
いまの年収で十分生活できていますし、仕事だけの人生にはなりたくありません。
 
(ターボRSさん 30代 男性 その他(公務員、農林水産・鉱業など)・事務/アシスタント 大阪府 世帯年収200万円〜300万円)
何をすればいいのか分からないので、具体的な行動をとることができずにいる。
また仮に行動しても必ずしもいい結果に結びつくとは限らないので、余計な行動はしないというどちらかというと守りの姿勢に入ってると思う。
 
(ロダンさん 30代 男性 メーカー・技術職(メディカル/化学/食品) 大阪府 世帯年収500万円〜600万円)
 
コメントからの考察
 
勤務先の社風や給与体系が「年収アップのために行動しない」という判断を下す一因となっているケースが見られます。
コメントにもある通り、年功序列で年々昇給していく仕組みの企業の場合はとくに、年収アップに向けて自発的に努力する必要性を感じないことも少なからずあるでしょう。
 
また、昇進や昇給によって仕事が忙しくなったり、責任が重くなったりするのを避けたいという心理が働いているケースもあるようです。
 
 
 
3)過去に年収アップをした人で多く見られたケースは「転職」「成果」「信頼関係」  
過去に年収アップをした際、年収アップの要因は何でしたか?(n=259)  

 
 
最も多かった年収アップの要因は「転職」で、全体の約16%を占めていました。
次いで多かったのが「相応の成果を出したため」で約15%、3番目に多かった回答は「信頼を獲得したため」で約12%という結果が出ています。
 
2つめの質問で、年収アップに向けた取り組みに関する回答では「複業」「スキルアップ」が上位に位置していました。一方、実際に年収が上がった人の年収アップの要因を見ると「複業」は約7%、「スキルアップ」は約4%に留まっています。
 
 
 
「転職によって年収アップした」人のコメント
 
大手企業から中小企業へ転職をしました。
この転職により収入はアップしました。
転職先がニッチな業種であったためか入社当時から給与は平均よりも高額でした。
また、大手企業に比べ、転職先である会社の方が能力・スキルの評価基準が正しいように感じます。
評価がきちんと収入に反映されているからです。
 
(tasochanさん 50代以上 女性 小売・販売/外食・宿泊・事務/アシスタント 兵庫県 世帯年収300万円〜400万円)
これまで転職を何度かしていますが、転職の最低条件は年収アップとして考えていました。
会社ではプロ野球のように年俸交渉もないので、大幅な年収アップを狙うなら転職以外の方法はないと思います。
前述のように年収ダウン、年収現状維持の転職はおすすめしません
 
(ななしさん 40代 男性 メーカー・企画/管理 東京都 世帯年収1,000万円以上)
 
 
「成果を出して年収アップした」人のコメント  

コツコツ毎日丁寧に経験や知識を積み重ねて行っていたのが、目に見えて数字という結果に出始めたことが、きっかけだと思います。  
結果も大切ですが、過程やお客様の満足度等考えればやったほうが良い事が、沢山あるのでそういった面で挑戦している姿勢も評価に繋がったんだと思います。
 
(you-a38さん 30代 男性 小売・販売/外食・宿泊・販売/サービス職 大阪府 世帯年収600万円〜700万円)
店舗の実際の売上が前任の担当よりもアップしたため年収も上げていただけました。  
毎月上司に対して、報告連絡相談をしっかりするなど、仕事に対する安定した姿勢を見せることで信頼感を得ることができたと思います。
 
日々の積み重ねこそが年収アップにつながると思います。
 
(らーめんまんさん 30代 男性 小売・販売/外食・宿泊・販売/サービス職 北海道 世帯年収500万円〜600万円)
 
 
「信頼の獲得で年収アップした」人のコメント  

 
当初、先輩からいろいろと仕事を教えてもらいながら日々の業務にあたっていたが、ある段階から現場を一人で任されるようになりました。  
一日一日を一生懸命に取り組み、当たり前の事ですが失敗をしたら反省し、その教訓を次に生かす。
その積み重ねが、評価されたのだと思います。
 
(ひでひでさん 30代 男性 メーカー・販売/サービス職 神奈川県 世帯年収400万円〜500万円)
会社の事業に貢献したなど目に見える成果を上げた際に、役員で構成する給与裁定会議で評価いただきました。  
具体的には長時間残業が慢性化の部署に異動となったことがきっかけで、部下の仕事の方法やサイクルを見直す提案を図り、高額な残業代を含め業務体制を刷新できたことが要因です。
 
(ニュートンさん 40代 男性 その他(公務員、農林水産・鉱業など)・事務/アシスタント 東京都 世帯年収500万円〜600万円)
 
 
まとめ  
・現在の年収に満足していますか?─「不満」が67%
・年収アップのための取り組みをしていますか?─「YES」が74%
・過去に年収アップをした人で多く見られたケースは「転職」「成果」「信頼関係」
 
昨今、日本国内の給与水準が過去20年にわたりほとんど上昇していないことが大きな話題となりました。
一方で、将来のキャリアを見据えて着実に年収アップを実現してきた方々が存在するのも事実です。
 
年収が全てではないとはいえ、働いた対価として手にする報酬が高くなれば自然とモチベーションも高まっていくでしょう。
 
今回の調査結果やご協力いただいた方々の貴重なコメントを、ぜひご自身のキャリアをより良くしていくためのヒントにしてください。
 
関連情報: 現在の年収に満足してる?年収アップへの取り組みは?400名へのアンケート結果 
https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/salary-satisfaction/
 
「私たちは、なんのために働くか」を200人に聞いてみた。あなたにとって仕事とは?
https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/what-we-work-for/
 
情報提供サイト:みんなの転職「体験談」。─ https://studio-tale.co.jp/career-stories/
 
 
]]>
「末永く働きたい・早期リタイアしたい」どちら?アンケート結果─「末永く働きたい」が66% /release/202302042674 Sun, 05 Feb 2023 10:30:00 +0900 スタジオテイル   株式会社スタジオテイルでは、現在社会人の238名(女性101名 男性135名 その他2名)に、これからの働き方について、「末永く働きたい・早期リタイアしたい」どちらを希望するかのアンケートを取り... 株式会社スタジオテイル
 
株式会社スタジオテイルでは、現在社会人の238名(女性101名 男性135名 その他2名)に、これからの働き方について、「末永く働きたい・早期リタイアしたい」どちらを希望するかのアンケートを取りました。
 
 
●これからの働き方についてのアンケート 対象:現在社会人の20代~50代 238名(女性101名 男性135名 その他2名)
期間:2017年3月23日~2023年1月31日
調査方法:弊社Webアンケートによる
アンケート詳細:https://studio-tale.co.jp/career-stories/opinion/how-long-do-you-plan-to-work/
 
 
●全体結果 「末永く働きたい・早期リタイアしたい」どちらを希望しますかのアンケートで、「末永く働きたい」と答えた人は66%、「早めにリタイアしたい」と答えた人は34%でした。
 

 
「末永く働きたい」と答えた割合
66%
「早めにリタイアしたい」と答えた割合
34%
 
 
 
●年代別結果  
年代別のアンケート結果では、40代・50代において「末永く働きたい」と答える人が約70%と、20代・30代と比べて高い割合となりました。
 

 
 
 
「末永く働きたい」と答えた割合
「早めにリタイアしたい」と答えた割合
20代 61% 39% 30代 54% 46% 40代 68% 32% 50代 72% 28%  
 
 
 
●女性別結果  
女性別のアンケート結果では、男性が「末永く働きたい:55%」「早めにリタイアしたい:45%」であったのに対して、女性は「末永く働きたい:80%」「早めにリタイアしたい:20%」と、女性の方が長く働くモチベーションが高い傾向にあることが確認できました。
 

 
 
「末永く働きたい」と答えた割合
「早めにリタイアしたい」と答えた割合
男性 55% 45% 女性 80% 20%  
 
 
●「末永く働きたい」と答えた人の傾向とコメント  
「末永く働きたい」と答えた人のコメントでは、「働くこと自体に楽しみ・やりがいを感じている」、そのほか「(経済的な理由等で)働き続ける必要があるから」という声が多くみられました。
 
 
〇「働くこと自体に楽しみ・やりがいを感じている」という意見  
・「働く事で人は支えられていると思います。余裕があったら、人間たいていはわがままにしかならないでしょ。=不幸になる事だから。働く=幸せでしょ。死ぬまで、幸せでいたいですから」(男性 50代)
 ・ 「何歳になっても、社会に必要とされる人でありたいから」(女性 50代)
 ・ 「余暇が楽しいのは、仕事をしているからこそ!」(女性 40代)
 ・ 「仕事は大変だけど楽しいもの。そして、余暇よりもたくさんの驚き、サプライズがある。」(男性 40代)
 ・ 「リタイアしたらすぐに退屈になりそうなので」(男性 40代)
 
 
〇「(経済的な理由等で)働き続ける必要がある」という意見  
 ・ 「何歳まで生きるか分からないから。70歳まで仕事して、「もういいでしょ」と思ってリタイアしてその後120歳まで生きることになったら…ということを考えると、身体が動くうちは働いてた方がよいと思う」(男性 30代)
 ・ 「余暇まで稼げるか心配なので、細く長く安定した生活がしたい」(女性 20代)
 ・ 「貯蓄がないので死ぬまで働きたい」(女性 50代)
 ・ 「今、住宅ローンを抱えてます。早く完済して、老後資金を貯めたい」(男性 50代)
 
 
傾向として、20代・30代の若年層では「将来が不安だから」という声が多く、40代・50代のミドル層では「仕事へのやりがい」に言及した声が多く見られました。
 
 
 
●「早めにリタイアしたい」と答えた人の傾向とコメント  
「早期リタイアして、余暇を充実したい」と答えた人のコメントでは、「プライベートの時間にこそ、人生の楽しみがある」という意見が多く見られました。 コメントの一部を以下に紹介します。
 
 
・「長く働くと、疲れがたまって、老けてしまいそうだから」(女性 20代)
 ・ 「仕事人間になりたくないので、趣味の時間も大切にしたい。そのほうが心身ともリフレッシュできると思います」(男性 50代)
 ・ 「自分と家族のために、体力と時間とお金を使いたい」(女性 40代)
 ・ 「やり残したゲームとか、読んでいないマンガとか人生の宿題がたくさんあります」(男性 30代)
 ・ 「やりたい事がたくさんあるので早めにリタイアして好きなことに注力したい」(男性 30代)
 
 
 
●2017年から2022年までの傾向推移  
アンケート結果を2017年から2022年の推移で見たとき、年々「末永く働きたい」という意見の割合が高まっていることが確認できました。
 

 
 
「末永く働きたい」と答えた割合
「早めにリタイアしたい」と答えた割合
2017年 64% 36% 2018年 65% 35% 2019年 66% 34% 2020年 71% 29% 2021年 72% 28% 2022年 74% 26%  
とくに2020年以降は、「末永く働きたい」と答える人の割合が70%を超えています。
コロナ禍を経た人々の、生活様式や働き方の意識変化からの影響も少なからずあることが予想されます。
 
 
 
●まとめ  
・「末永く働きたい・早期リタイアしたい」どちらを希望するかのアンケート結果では、「末永く働きたい」が66%と多数を占めた
 ・ 「末永く働きたい」と答える人は、年代では40代と50代に、性別では女性に多い傾向が見られた
 ・ 2017年から2022年までの推移では、「末永く働きたい」と答える人の割合が年々増加傾向にある
 
 
「末永く働きたいか、それとも早期リタイアしたいか」という問いを突き詰めると、「これから先、どう生きたいか」という考えに及びます。
 
最近ではFIRE(早期リタイア)という生き方も注目されていますが、それでも「これからの生き方に『働き続けること』と重ね合わせている」人の割合のほうが多いことが、アンケート結果から確認できます。
 
一方で、働き続けることへの理由に、「将来への不安」を挙げている人が多いことも注視すべきでしょう。
人生百年時代の到来と、今後の先行き不透明な社会・経済情勢からも、人々の働き方の傾向は今後も変化していくことが予想されます。
 
 
関連情報: 「私たちは、なんのために働くか」を200人に聞いてみた。あなたにとって仕事とは?─ https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/what-we-work-for/
 
労働は尊いもの?それとも卑しいもの?これからの『働くこと』についての話をしよう─ https://studio-tale.co.jp/career-stories/guide/working/
 
 
 
アンケート結果の詳細(コメント情報・考察等)は以下記事にて紹介しています。
あわせてご覧ください。
 
 
「末永く働きたい・早期リタイアしたい」どちらを選ぶ?─「末永く働きたい」が66%|みんなの意見─https://studio-tale.co.jp/career-stories/opinion/how-long-do-you-plan-to-work/
 

 
 
情報提供サイト:みんなの転職「体験談」。─ https://studio-tale.co.jp/career-stories/
 
 
]]>