2017年ニューヨークチェルシー映画祭で短編コンペティション部門で世界各国の応募作品の中から、ノミネートされた「OFUKU」は、10月22日映画祭最終日で、審査員特別賞を受賞した。
長編コンペティション部門では、綾野剛主演「武曲」がグランプリ他2賞を受賞した。
異なるものが日常に混在するニューヨークに於いて「武曲 MUKOKU」や「OFUKU」は、ニューヨーカーの目にどのように映ったのか?
OFUKUとは、寿命やジェンダーを超えた存在、江戸時代から、行き分かれた母を探し生き続けている。OFUKUは長い長い旅の途中にいるのだ。
その旅で出会う“生きることに悩み苦しむ人”に生きる道しるべと、妙な笑いで救おうとする、おせっかいな人物、それがOFUKUである。
日本人らしい利他の心と和をもって解決していくOFUKU。
そこには、4頭身OFUKUのコミカルな笑顔がある。なぜか、ついつい ”ㇰッ“ と笑ってしまうのだ。不思議な存在だ。
今回の「OFUKU」はチェルシー映画祭審査員特別賞以外にも、1作目の「OFUKU」と2作目の「OFUKU MOTHER」は、
カンヌ映画祭ショートフィルムコーナーで選出され正式上映されている。今回3作目となる「OFUKU LOSEWAY」は、
OFUKUが物語を回想しながら全編を語っていく。自らの過去と主人公の苦境を重ね合わせ笑いのエスプリで救いへと導いていく。
時代やジェンダーを超えて、なお且つ普遍的な心と感性、時代がいつであろうと、“人が人であるという完全”がある以上、そこに存在する軸は、普遍であるはず。
OFUKUが見続けていく普遍のテーマは、窮地に立たされた感情を、いかに救い上げられるか?
自己によって、または、他者によって。
OFUKU制作陣は、日常の中にある出来事から今後も数々のテーマを映画とし、20の物語で連作していく計画だ。1作目から20作目まで合計5時間の映画が通して鑑賞できる日は、何年後だろうか?そして、世界の映画祭でいくつのタイトル受賞できるのだろうか?大いに期待したい。
企画制作:株式会社エスティbcゲーム 出金ョン
総合プロデューサー:阿久津五代子
提供:HASEGAWA S.T