日本障害者スキー連盟の競技活動報告について

2016年5月10日

特別非営利活動法人 日本障害者スキー連盟

-森井大輝選手がIPCワールドカップ総合優勝-

日本障害者スキー連盟の競技活動報告について

特定非営利活動法人 日本障害者スキー連盟(会長 猪谷千春)は2015/16シーズンの競技活動を終了し、大きな成果をあげることができました。

IPC(国際パラリンピック委員会)が主催する世界最高峰のパラ・スキー競技大会「IPCアルペンスキーワールドカップ」において、男子で森井大輝(もりい たいき)選手が総合優勝を果たし、併せて大回転競技と回転競技でも種目別の総合優勝を果たしました。立位では、三澤 拓(みさわ ひらく)選手がIPCアルペンスキーワールドカップアスペン大会において回転競技で2位となり、8年ぶりの表彰台に上りました。

女子では、昨年から急成長を遂げた村岡桃佳(むらおか ももか)選手が大回転競技で種目別総合優勝を飾りました。

また、クロスカントリー競技では、新田佳浩(にった よしひろ)選手が2015/16シーズンの「IPCクロスカントリーワールドカップ」で総合10位となったほか、IPCクロスカントリーワールドカップフィンランド大会で3位に入賞、阿部友里香(あべ ゆりか)選手もバイアスロン種目においてアジアカップで3位に入賞、IPCクロスカントリーワールドカップドイツ大会で4位に入賞しました。

今季の活動の結果、パラ・スキー競技では日本選手の競技レベルは世界のトップクラスに位置する成績をあげることができました。近年、パラ・スキー競技を巡る環境は大きく変わり、競技レベルはさらに高度化しています。用具の技術革新も著しく、ヨーロッパや北米のスキー強豪国との戦いも一段と激しさを増しています。日本チームは長期にわたる冬季のスキーシーズンを戦い抜くための体力作りを目指して夏季に厳しいトレーニングを実施し、基礎体力の向上に取り組みました。国立スポーツ科学センター(JISS)における体力測定では、これまでにない高い数値が認められ、体力向上の成果が現れました。

2018年平昌冬季パラリンピック競技大会まであと2シーズンと迫り、選手とチーム関係者はすでに2016/17シーズンと2018年平昌冬季パラリンピック競技大会に向けた強化活動を開始しています。さらなるスキー技術の向上に努め、用具の開発や体力の一段の増強に取り組んでまいります。

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